受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
こんにちは、個人指導専門塾の丹下です。
もうテストが終わった子も、これからテストを迎える子も、テストが終わったら必ずテスト直しをしてもらいたいものです。
もちろん全て解き直してみてほしいですが、間違えた問題だけは必ずもう一度やり直してほしいものです。
今回は、正しい間違い直しをして成功した子のお話をします。
間違い直しのやり方に関しては、こちらの記事を参考にしてください。→「間違い直しのやり方」
間違い直しの大きな流れは、
① 問題を解く
② 〇付けをする
③ 間違えた問題を「もう 1 度解き直す」
です。
ここで大事なのは、③です。
勉強のやり方があやふやな子は、この間違い直しのやり方、特に③の手順が間違っている場合がほとんどです。
私の教室の R くんもその 1 人でした。
○付けをする際、間違えた問題は答えを赤で書いて終わりになっていました。
同じ問題で何度も間違えてしまう子の大半は、「○付けをして答えを赤で書いて終わり」にしています。
正しい答えを赤で書くのは決して悪いことではありません。
しかし、普段からこのようにしている子は、答えを写して満足していることが多いです。
なので、なぜその答えになったのか理解していないのです。
もちろん、解き直しなんてしません。
そこで私は R くんに、
- 「○付けのときは正しい答えは書かずに、〇か×だけつけるようにする」
- 「×になった問題の解説を読む」
- 「(数学なら)解説にある途中式と自分が書いた式を見比べて、違うところに線を引く」
この 3 つのルールを決めました。
最初は、間違えた問題をもう一度やり直したことがほとんどなかったので、かなりの時間がかかりました。
ですが、R くんは面倒くさそうにしつつも、粘り強く取り組んでくれました。
しばらくこれを繰り返していくうちに、次第に間違いが少しずつ減ってきたのです。
さらに、今まではなんで間違えているのかあまり理解できずに進んでしまっていたのが、だんだん、自分でなぜ間違えたのか説明できるようになってきたのです。
そして、間違い直しをするようになってからR くんが一番変わったのは、「考えるようになった」ということです。
ただやみくもに何回も問題を解いたり、書いては消してを繰り返していたのが、一度全体を見て考えてから問題に取り組むようになったのです。
正しい間違い直しのやり方を身に着けることで、大きく勉強の質が変わってきます。
答えを写して終わってしまっているな…と心当たりがある方は、ぜひ間違い直しをすることによって勉強のやり方を改善してみませんか。