行動課題を無理なく続けるポイント

子どもの「やる気」のなさに悩む保護者の方へ
「うちの子、全然やる気がなくて……」
そう感じるとき、親としてはとても心配になりますよね。でも実は、「やる気」という言葉はとても曖昧です。見えないもの・測れないものに振り回されるより、見える「行動」に注目することで、子どもへの関わり方がグッと変わってきます。
やる気は見えませんが、行動は見えます。
例えば「宿題を5分だけ机に向かってやった」という行動は、やる気の有無とは関係なく事実として観察できます。「やる気がないからやらない」ではなく、「どうすれば少しでも行動を起こせるか」に注目することが、親のかかわり方としてとても有効です。
また勉強の習慣が無い子にとっては、一度でも行動が起きたなら、それは立派な一歩です。
勉強の習慣がまだ身についていない子にとっては、「やった/やらない」の“0→1”がとても大きな意味を持ちます。
だからこそ、最初は「やったかどうか」という行動の“有無”を見ることがとても大切です。
「なんでやらないの?」「やる気あるの?」と問い詰められると、子どもはますます自信をなくしてしまうこともあります。
「そっか、やる気が出ないときもあるよね」と気持ちに共感しつつ、「じゃあ今日はちょっとだけ、一緒に何かやってみようか?」と“行動のきっかけ”を一緒に探ることが大切です。
🔹 「やった/やらない」も大事な視点
特に習慣がないうちは、「今日は1問だけやった」「5分だけ机に座れた」といった“0→1”の行動を大きく評価しましょう。それが習慣化の第一歩になります。
🔹 次のステップとして、「量」と「質」にも注目
少しずつ勉強が習慣になってきたら、「今日は何分やった?」「どんな集中の仕方だった?」と、行動の“量”や“質”にも目を向けていきます。ただし焦らず、子どものペースに合わせてステップアップしていきましょう。
🔹 小さな行動を認める、言葉にして伝える
「今日、ちょっとだけやったね。えらいね」と、“行動した事実”を具体的に言葉にすることが大切です。努力の中身を見てくれる大人がいると、子どもは次もやってみようと思えるようになります。
🔹 ハードルは“低く、具体的に”
「今日は30分勉強しよう」ではなく、「3分タイマーをかけて、1問だけやってみよう」の方が、実際に行動が起こしやすくなります。とにかく、最初の一歩を踏み出しやすくする環境づくりが鍵です。
🔹 終わったら、振り返りよりも“完了感”を
「できたね」「今日はここまでやったんだね」と、結果より“やりきった感覚”を一緒に味わうようにしましょう。それが次の行動につながります。
やる気を待つより、行動を起こせる工夫を一緒に考えること。
それが、親としてできる一番のサポートかもしれません。
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