中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の三井です。
今回は英語の勉強法のひとつについてお話したいと思います。
突然ですが、お子さんは英語の勉強をする際、どんなことをしていますか?
保護者様に伺うと、多くの方が「学校の課題(テキスト)をすすめる」、「英単語を覚える」の2つしかしていないとおっしゃいます。
たしかにその2つはとても大切です。ですが、英語の勉強でもうひとつ行ってほしいものがあります。それは、教科書本文を使った勉強です。
『教科書を使った勉強法』と聞いてどう思われました。
お母さん・お父さんからしたら『当たり前』と思われた方も多いのではないでしょうか?
昔は教科書を丸暗記したという人も少なくないでしょう。
実はこの勉強法をやっている子どもは現在非常に少なくなっています。
なぜかというと、一言で言うと、テキストが増えているからです。
学校からは課題のワーク、塾ではテキストやプリント、過去問題、といったものがすでに用意されています。
ところが今の時代でも学校のテストの点に直結する、また、単語や熟語を覚えるために有効な学習方法は昔と変わらずこの教科書の本分まとめが極めて有効です。
実際、定期テストで出題される新しい英単語はこの教科書本文の中から出されます。
また、新たに習う文法もこの教科書本文から出てきます。
つまり、教科書本文の和訳をセットで練習して覚えていけば、文法も英単語も身につきやすくなるのです。
もちろん今までに習ってきた文法が理解できていないと難しいですが、この教科書本文を使った勉強法は定期テストでの点数アップに繋がりやすいので、日頃から行ってほしいです。(英単語・英文法の勉強の仕方についてはこちらの記事も合わせて参考にしてください。→これでカンペキ!英語を覚えるためのノート練習法)
私たちの塾ではこのようなシートで練習をしてもらっています。
左に教科書の英文、右にその英文に対する日本語訳を書き、それを繰り返して覚えていきます。また、分からない英単語や熟語、忘れている英単語にはマーカーを引いてもらい、その英単語に対する日本語にも同じ色でマーカーを引きます。これにより、ただ英単語を覚えるよりも、文章の中の「流れ」として覚えることが出来ます。
何度か繰り返し書いて慣れてきたら、次の段階として英文だけを書き、それを自分の力で日本語に訳せるか試す、という練習をします。
さらにそれが出来るようになったら、今度は日本語訳だけで英文が書けるかを試します。ここまで出来るようになれば完璧です!
文法も英単語も、実際にそれが使われている文章の中で流れとして覚えるほうが、単独で覚えるより頭に入りやすいです。
例えば“anything”という単語を覚えるとして、
anything:(疑問、否定文で)何か、何を、どれも
と単語だけで覚えようにも、なかなかピンときませんよね。
ですが、
Do you want anything from the U.K.? (あなたはイギリスから何か欲しいですか。)
と、覚えたい単語が使われている文章からだと頭に入ってきやすいのです!
今の成果に満足していない子にとって、昔では当たり前の行動でも今までやったことないというお子さんが増えています。
今までやったことがない自主学習法は試す価値があると思います。
受験に向けて、「成果があると実感出来る勉強の仕方」をみつけるだけでも今後のモチベーションに大きく影響します!
そういった意味も含め、教科書本文を使った方法を日頃の勉強に取り入れるよう声をかけてみてください。