中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の三井です。
体育祭・文化祭のシーズンですね。すでに本番を迎えたところも多いと思います。私の教室でも学校祭が終わった中学校が多く、生徒たちの話を聞いているとみんな楽しそうで、この子たちの中で学校の大切な思い出がまた一つ増えたんだなとしみじみ感じます。
さて、学校祭本番を迎えるまでは授業の時間が練習に充てられ、学校の勉強の進みが遅い傾向にありますが、いざ終わったら遅れを取り戻すかのように早いペースで授業をすすめる学校が多いです。お子さんも大きなイベントが終わって気が抜けてしまいがちになります。そのままダラダラしてしまわないように、ぜひお子さんにも保護者の方から話をしてみてください。
特に中学1年生はここから躓きやすくなります。今回はその躓く要因の一つ、「方程式の文章題」についてお話していきたいと思います。
中学1年生の「方程式の文章題」は苦手な子はとことん苦手です。
しかし、ここが出来ていないと2年生の「連立方程式の文章題」、3年生の「二次方程式の文章題」はさらに出来なくなってしまいます。
また、文章から方程式を立てる手法はこれから扱われる、『比例・反比例』や『一次関数』でも必要とされる場面が出てきます。
もっと言えば、科目を超えて理科の『圧力』や『湿度』などの計算問題でも必要になります。
基本中の基本である今のうちにしっかりと固めておくことが大切です。
方程式の計算は出来るのに文章題になると途端に苦手になる子は、大きく2パターンに分かれます。
まず1つは『元々文章題が苦手で、文章から式を自分で立てられない』というパターン。
こういった子は、
- きちんと文章を読み、
- 最終的にどの答えを求められているのか見極め、
- 文章から図や絵をイメージし、
- そこから式を立てる
という段取りをしっかり踏むように練習しましょう(以前の記事「算数の文章題を練習しよう」にも詳しく載っていますので、ご覧ください)。
そしてもうひとつのパターンが「割合や速さなどの小学校で習った単元を忘れている」パターンです。
特に方程式の文章題では、小学5年生で習った『割合』と小学6年生で習った『速さ』を使った文章題が多く出されます。
すっかり忘れてしまっているというお子さんには、「1から解き直す」とまでは言わないので、小学校の頃の教科書を見て公式を思い出すなどの復習を
絶対に行いましょう。
方程式は数学の中でも大きな軸となるとても重要な単元です。
この時期になると、私たちも生徒に「今習っているところがうまくいけば、これからの勉強がずっと楽になる!」と口酸っぱく伝えています。
このことを、お子さんにもぜひ伝えてくださいね。