受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
前回解説したようにデメリットもあるものの、論理的思考力を養っておけば今後のお子様の勉強や人生に大いに役立ちます。(デメリットは他の能力で補えばいいだけですし、論理的思考力が高い=必ずしもデメリットが発生するわけではありません。)
今回は、論理的思考力を養う方法を紹介していきます。
ステップ1:物事に興味を持たせる
論理的思考力を高めるためには、物事に興味・関心を持たせるのが大切です。
とはいえ「興味のないものに関心を持たせるのは難しい」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当然、本人が興味を抱けないものに対して「興味を持ちなさい」というのは押しつけですし、ほぼ100%上手くいかないと思います。
ここで言う「物事に興味を持たせる」は、無理強いすることではなく「興味が持てることに出会わせる」です。
具体的な行動としては
- いろんなジャンルの本に触れさせる
- いろんなところに出かけてみる
といったことが挙げられます。
図書館を利用して好きな本を選ばせてもいいですし、いろいろなスポットに出かけるのもいいかと思います。
さらに「お母さんの知り合いに〇〇の仕事をしている人がいてね・・・」など、親子のいろいろな会話からお子様が興味を示すものが見つかるかもしれません。
ステップ2:自分で調べさせる
お子様の興味があるものが見つかったら、親御さんがそれに関連したいろいろな情報をすぐに与えるのではなく、自分で調べさせるようにします。
「〇〇ってどういう意味?」「〇〇ってどうなっているの?」など、お子様に聞かれるシーンも多いのではないでしょうか。
たとえば、歴史が好きな子が歴史の本に出てきた言葉の意味を聞いてきたときに、すぐに答えるのではなく「辞書を引いてみなさい」と自分で調べさせるのも有効です。
一人で調べるのが難しい事柄であれば、一緒に調べてあげましょう。
あくまでも親御さんは、お子様が答えにたどり着くサポートに徹するのが大切です。
ステップ3:言葉で説明させる
今日学校であったこと、お友達とのやり取り、嬉しかったこと、嫌だったことなど、毎日親御さんに自分から話すお子様は意外と少ないのではないでしょうか。(実際に、お子様が全然話してくれないとお悩みの親御さんも多いです。)
起こった出来事だけではなく、どう思ったのか、どうしてそう思ったのか、その前後の出来事など、一つひとつ聞き出すことが重要なポイントです。
最初は一つずつていねいに聞き出していたものが、繰り返すうちに自分から理論展開ができるようになります。
そうなれば、お子様が自分の思考を整理できるようになった証拠。
時間がかかるかもしれませんが、辛抱強く論理的思考力を鍛えていきましょう。