受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
前回は、やる気と感情についてお話ししました。
やる気がなかなか出なくて勉強が手につかないのであれば、ポジティブな感情を利用するとうまく勉強ができるようになります。
今回は、ポジティブな感情を利用する前の準備段階として、自分の感情の変化を把握する方法をお話ししていきます。
「モチベーション曲線」を使う
「モチベーション曲線」とは、過去の自分のモチベーションの上がり下がりを振り返り記録したものです。
縦軸はモチベーションの高さ、横軸は時間を書きます。
目盛りは数字でなくても、縦(モチベーション)であればざっくりと「低・中・高」、横(時間)であれば「朝・昼・夜」でかまいません。
- 朝はモチベーションが低かった
- 4時間目(昼前)から少しモチベーションが上がってきた
- 部活はモチベーション高くやれた
- 帰宅後の勉強のときはモチベーションが一気に下がった
たとえば上記のように、今日一日を振り返りながら感情の起伏を描いていきましょう。
1日だけでなく、1週間くらい続けることが大切です。
モチベーション曲線には「何をしたか」も一緒に書き込むようにします。
「授業」「部活」「塾」「家庭学習」などはもちろん、その日嬉しいことやショックだったことなどがあれば、簡単に書き込んでおくといいですね。
土日もしっかりと記録していきましょう。
曖昧である「やる気」と「感情」を可視化して、分かりやすくするのがモチベーション曲線です。
分析する
数日間のモチベーション曲線が溜まったら、客観的に見直してみます。
- モチベーションが上がったときに何があったか
- モチベーションが下がるのはどんな時か
を見ていくと、傾向が分かってくるはずです。
「月曜日の朝はすごくモチベーションが低かった⇒日曜日に夜更かしして寝不足だったからだ」
「塾の後はモチベーションが高め⇒塾で勉強への意欲が増したからだ」
「金曜日と土曜日は一日中モチベーションを保てた⇒日曜日に友達と遊べるのが楽しみだからだ」
のように、細かく分析していくと、自分のモチベーションが高くなる時、低くなる時が分かってきます。
重要なのは、モチベーションの高さを記録しつつ、自分の感情に目を向けること。
やる気が出ない原因や逆にやる気がアップしたきっかけを掴んでいきましょう。