行動科学で2学期の苦手単元を克服!楽しく学ぶ学習習慣作り
昨年の3月、新型コロナウイルスの影響による急な休校宣言がありました。
あれから一年。あの時懸念されていた「休校による授業の遅れ」ですが、
当塾の調査によると今の授業進度は例年通りであるという学校が、意外にも多いようです。
学校行事を減らしたり、授業時間を増やしたりも少しはあるのでしょうが、1番大きな要因は「授業スピードを早めたこと」によるものであると考えられます。
つまり、理解が追いついていないまま授業が進んでしまっているお子様が多くいる可能性があるのです。
ただ、お子様自身、今はまだ「理解が追いついていないという危機感がない」可能性もあります。数学や英語などの積み重ねによる教科では、単元の理解ができていないことが次学年で発覚したりすることがあります。
そこで、「新年度に向けて、この時期例年よりも何に気をつけて勉強するべきなのか」についてお話しします。
先ほどもお伝えしましたが、お子様に「理解が追いついていないという危機感がない」可能性があります。
授業で習った直後に行われる単元ごとのテストでは100点をとることが出来ていても、その時はただ丸暗記をしていただけで根本的な理解は出来ていなかった、というような状態です。
そのようなことがあるので、危機感のある方もない方も、この時期に必ず対策をとっておいた方が良いと言えます。
この時期に必ずやっておいて欲しい対策は、「復習」です。
「そんな当たり前のこと?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、学校で習ったことを宿題以外で自主的に復習する習慣の付いているお子様は、小・中学生ともに全体の20%ほど。成績が平均以上のお子様でも復習の習慣がついていないお子様は多くいます。
今年度の授業スピードを考えると、復習の習慣がついていないことで、どんどん遅れをとってしまうお子様が多くなるでしょう。
そこで、今年度習ったことを春休みが終わるまでに復習するための行動目標を立てましょう。
おすすめは、「学校で使われているワークの各単元の章末問題をそれぞれ解いてみる」または「学校の教科書の章末問題をそれぞれ解いてみる」です。
出来る限り解答の解説が充実しているものを選ぶと良いでしょう。
行動目標とは、やるべき行動を行うこと自体を目標にすることです。
なので、例えば「△月◯日に助動詞の単元の章末問題に取り組む」などがそれにあたります。
全単元が春休みが終わるまでに終わるような行動目標を立ててみましょう。
次回は、お子様が行動目標を立てたり実際に実行するために、保護者の方が出来るサポートの方法についてお話しします。