中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の平田です。
今日は、「小学生のうちからできる中学準備」の続きをお伝えします。
中学生になる直前に、というよりは小学生の間ずっと習慣にしておいてほしいことがあります。
それは、「問題を解くときは、問題文をしっかり読む」ということです。
当たり前だと思うかもしれませんが、実はこれができない子って非常に多いんです。
例えば、算数の文章題で、求められていることと全く違うことをやってしまう子。
テスト後に、よく見直すと
「ちゃんと問題をよく読んでいたら解けたのに。しっかり読んでいなかった」
などと聞くことがあります。
問題なのは「ちゃんと問題を読んでいたら解けたのに」と一言つぶやいて終わってしまっていることです。
それでは次からも同じ失敗をしてしまいます。
実はほとんどの子がこのような状態になっています。
何故そのような間違いをしてしまうのか、考えて改善していくべきですよね。
では、なぜ子どもは問題文を読まなくなるのでしょうか?
それは、問題文を読まなくても正解してしまうという経験を
小学生のうちにたくさんするからです。
なんとなく書いてある数字をあてはめれば丸になってしまう単元が非常に多いのが小学生の問題です。
そしてその時、まわりの大人は考えた過程ではなく結果だけ見て褒めてしまいます。
その結果、子どもは「それで良いんだ」と思ってしまいます。
小学生のときから「問題文をしっかり読むこと」を習慣にさせるには
大事なのは間違えた時だけではなく、正解した時も
「何故この式になったの?」「何故この答えになったの?」と聞いてあげることです。
その時の受け答えとして理想的なのは、道筋や考え方を言えることです。
例えば、
「これとこれを足して180度からひくとこうなるから答えはこれ!」のような説明だと△です。
「三角形の内角は合わせて180度だから、こことここの角度を合わせたものを180度からひいたら答えになるのでこれ!」
と、中学校の証明文のように根拠を言えることがベストです。
初めはなかなか難しいかもしれません。
でも中学生になって問題が複雑になればなる程、ますます難しくなります。
小学生のうちから、まわりの大人も意識して「何となく」問題を解かせることをやめて、
なぜ?どうして?と考えられる論理的な力を身につけていきましょう。
人は、頭で考えていることを言語化することによって、
それを確かなものにすることができ理解度が深まります。
それを身に付けていくにはどうしても大人のサポートが必要。
子どもと一緒に頑張っていくというのも私たちの大事な役目かもしれませんね。