行動科学で2学期の苦手単元を克服!楽しく学ぶ学習習慣作り
先日、当塾に通っている5年生のYくんの保護者様からこんな相談がありました。
中学生に向けて、家庭学習の習慣を付けさせたい。テキストを買ってきて「毎日1ページずつやろうね」と約束しようとしても、「友だちはやってないからやりたくない」と言われてしまいます。本人がやりたいというまで諦めたほうがいいのでしょうか。
そこで今回は、子どもに習慣を身につけさせる方法について、お話ししていきますね。
小学生の間に家庭学習は身につけるべき
「友達がやっていないから、自分もやりたくない」というのは、ごく当然の、素直な意見だと思います。
「友だちがやっていない」がやらない理由になっているのであれば、逆に「やりたい」と思える理由作りをしましょう。
家庭学習をやりたいと思える理由づくり(動機付け)として、おすすめしたのは以下の2つ。
- 簡単な課題にする
- 達成したら、カレンダーにシールを貼る
この効果は本当に絶大で、小学生ほど、はまります。
毎日付けに向かえるようになる仕掛け
まず「それくらいなら」と本人が思える行動課題を決めます。
Yくんの場合、漢字練習が好きだったので「毎日3つの漢字を5回ずつ練習する」にしました。(5分もあれば終わるような内容です。)
次に、テレビ横のカレンダーに、達成したらシールを貼るというルールを作ります。
これを続けていくと、お子様は毎日、達成感を味わうことが出来ます。
また、お父さんなどが気づいたときに「今日も頑張ったのか!」「すごいね!」と褒めてあげる、ということも事前に決めておきましょう。(「今日はやってないのか!」と注意するのは厳禁。)
- 簡単な課題を子どもと一緒に決める
- カレンダーに毎日シールを貼って達成感を味わう
- 承認(認めて)してもらう
これらは、家庭学習の動機付けで非常に大きな役割を果たします。
「毎日漢字3つだけだと意味がないのでは?」「5分だけを続けても習慣化できないのでは?」と思う保護者様もいらっしゃると思います。
しかし、この“簡単な課題”は、今後お子様が当たり前のこととして毎日机に向かうための「入り口」です。
達成しやすいスモールゴールの積み重ねが、家庭学習の習慣化につながります。
また、保護者様から認めて(褒めて)もらうことは、お子様にとっては、とても大きなご褒美です。
さらに、自分の頑張りが目に見える(シールが増えていく)ので、達成感が家庭学習の動機付けとなるのです。
今、Yくんは保護者様と協力して、この方法で家庭学習を1カ月続けています。
必ずしも「成績に直結している」といった段階ではありませんが、大きなストレスもなく続けられているようです。
これをさらに2ヶ月ほど続けることが出来れば、Yくんは家庭学習を習慣にすることが出来るでしょう。
この方法は根気が必要ですが、どのお子様にも有効で、確実な方法です。
お子様の家庭学習を習慣づけるために、ぜひ試してみてくださいね。