行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
受験とは、本人が乗り気かどうかは別として、人生でかけがえのない経験ができるイベントです。
受験は、ゴールに向かって行動し続けるという繰り返しです。辛い瞬間も必ずありますが、将来「あの時があるから今の自分がある」と思えるような経験が、受験ではできるのです。
コロナウイルスの影響で部活動が少なくなり、なんとなく喪失感を感じている子どもも多いのではないでしょうか。こんな時だからこそ、部活動で経験するはずだった完全燃焼体験を受験にぶつけていきましょう。
前回は、部活動で得られる「人生にとって大切な経験」についてお話ししました。今回は「部活動から受験に気持ちを切り替える方法」についてお話しします。
前回の記事をご覧になってない方はどうぞご覧ください。「今年の受験生は消化不良状態!受験で危機を迎えている!?①」
「部活でこれだけ頑張れたから、受験も頑張るぞ!」というモチベーションの持って行きかたをする受験生は、例年多いです。
ですが、今年はコロナウイルスの影響により、「部活をやりきる」という経験がしにくい年でした。
では、部活で達成感を得られなかった子は一体どうやって受験勉強のモチベーションを維持すれば良いのでしょうか。
達成感を味わえる仕組みを意識的に作る。
「自分はこんなに頑張ることができた」という経験は、良い行動を引き出し、さらにその子の自信につながります。
例年、部活で何らかの達成感を味わっているお子様が多いのですが、今年はそれを、勉強で味わえるようにする必要があります。
達成感を一番感じられる方法は「スモールゴールの設定」です。
大きな目標を達成する為に必要な小さな目標をいくつも用意して、その小さな目標を達成したらきちんと喜びましょう。
スモールゴールについてはこちらの記事もぜひ参考にしてください。「スモールゴールで解決!つまずきやすい2学期を乗り越える」
視覚情報の切り替え
人は目から入る情報を常に無意識下で処理しています。
ただでさえ頭をフル回転させなければいけない受験シーズン。余計な情報で脳を疲れさせてしまうのはもったいない話です。
勉強に関係のない物は目の届かない場所へ片付けるのがおすすめです。生活する中で目にする部屋や身の回りの持ち物等を受験モードに切り替えていきましょう。
また、勉強するときは自習室や図書室を活用するのも良いでしょう。
そのような場所で勉強するようになってから勉強の効率が3倍ほどになったお子様もいます。
メンタル面の切り替え
部活動では、日々の練習の成果を大会やコンクールで発揮していました。
受験の場合は、定期的な模試が大会やコンクールと同じ意味を持ちます。
- 基礎の積み重ね
- 応用練習
- ロールプレイング(テスト形式の練習)
を万遍なく繰り返し行いましょう。
意外と、日々の問題演習が足りていない子は多いです。ノートまとめや単語練習だけで勉強をやった気になってしまうパターンです。
それではもったいないです。必ず毎日の勉強に問題演習やロールプレイングの勉強を取り入れるようにしましょう。
いかがでしたか。
受験は、子どもにとってとても大きなイベントです。
目標を設定することから始まり、行動を繰り返して、辛い時期を乗り越え、夢を勝ち取っていく。これからの人生に影響を及ぼす重要な学びを得ることができます。
部活動が少なくなってしまった今年も、そんな体験を子どもたちにさせてあげたい、と私たちは思っています。