受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
新学期が始まって早2カ月。お子様はクラスで楽しく過ごせている様子でしょうか。
「もしかしたらうちの子、クラスに馴染めていないのでは?」と不安を抱く保護者の方もいます。
実際、新学期が始まってクラスにすぐに馴染める子は一部。馴染むまでに時間がかかる子も多いです。
心配であっても質問攻めはNG
クラスに馴染めていないかも・・と思うと心配ですし、学校での子どもの様子を知りたくてついつい「今日は誰かと話せた?」「休み時間は誰と遊んだの?」と聞いてしまいがちです。
ただ、質問ばかりされる子どもは「早く友達を作らなきゃ」「クラスに馴染めていないのを話すのはいやだ」など、精神的に負担になってしまいます。
子どもの気持ちに寄り添う
今まで仲が良かった子とクラスが離れてしまったり、すでにできているグループに入りづらかったり・・「〇〇ちゃんと一緒のクラスがよかった。。」「先生が好きじゃない。。」「前のクラスのほうがよかった。。」そんなふうに思っている子もいます。
子どもの気持ちは「そうだよね」としっかりと受け止めて、共感する・気持ちに寄り添うようにしましょう。
ついついやりがちな「解決策を示す」はもろ刃の剣
「自分から話しかけないと友達はできないよ」「朝、大きな声であいさつしてみたら?」のように、“こうやったら友達ができる、クラスに馴染めるようになるからやってみなさい”を子どもに言ってしまうこともあるかと思います。
ただ、これはもろ刃の剣で、言い方やタイミングによっては「話しかけられない自分がダメなんだ」「大きな声であいさつできないから、もしかしたらみんなに嫌われているかも」と、ネガティブになってしまう子もいます。
子どもがクラスでできていることに目を向ける
保護者の方には、新しいクラスで子どもができていることに目をむけて褒めていただきたいです。
自分の係の仕事に責任感を持っている、下級生に優しくした、真面目に掃除をやっている、新学期が始まってから1度も休んでいないなどのちょっとしたことで構いません。
褒めてもらえると、子どもは少しづつ自信をもてるようになりますし、クラスに対してもポジティブな気持ちに変わっていきます。
背中を押すタイミング
子どもの気持ちに寄り添い、できていることを褒めるのを繰り返していると、子どもも「親には分かってもらえる」「親は味方でいてくれる」といった安心感を持てます。
そのようなタイミングで、子どもが「少し頑張ればできるかも」と思えるようなアドバイスをしてみましょう。
隣の席の子に話しかけてみることでも良いですし、クラスで困っている子がいたら声をかけることでも良いです。
ただ、これを①1日で達成させようとせず長い目でみる②今日できなかったからと言って責めたり質問攻めにしない③頑張れと言いすぎない、といった点には注意しましょう。
子どもが新しいクラスに馴染めずに悩んでいることは、困難を乗り越えて大きく成長できるチャンスでもあります。保護者の方も心配が大きいかと思いますが、ゆったりとした気持ちで子どもに寄り添い成長を見守りましょう。