中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の丹下です。
いよいよ 4 月になりました。
新年度の目標決めは極めて重要です。
今回は、「新学年に向けてどうやって目標を決めるのか?」をテーマにお話します。
「目標を決めましょう」と言われると、
「内申をあげる」
「算数を頑張る」
のような目標を決めてしまいがちです。
でも、そのような目標ではなかなか達成できません。
どうやったら実現できるのかを一緒に考える必要があります。
そこで、私の教室ではこのような順番で目標を考えてもらっています。
①1 年間の「大きな目標」を決める。
②「大きな目標」を達成するために達成すべき「小さな目標」を決める。
③「小さな目標」を達成するためにやるべき「行動目標」を決める。
①1 年間の「大きな目標」を決める。
まずは大きな目標を 1 つ立てましょう。
「算数を頑張る」
「英語をできるようにする」
だとざっくりしているので、
より具体性を持たせるために数字を入れると良いですね。
例えば小学生なら、
「次の通知表で◎を 10 個取る」
とか、中学生なら、
「内申を 2 つ上げる」などです。
②「大きな目標」を達成するために達成すべき「小さな目標」を決める。
この「小さな目標」は行動科学では「スモールゴール」といわれています。
例えば、
通知表で◎を 10 個取るという大きな目標を達成するために、
最初の小テストで 100 点をとる
内申を 2 つ上げるという大きな目標を達成するために、
最初の定期テストで 70 点以上とる
などです。
スモールゴールは、1 か月~3 か月で達成出来るものを考えましょう。
これらを少しずつ達成して、最終的に大きな目標の達成を目指すというのが理想です。
③「小さな目標」を達成するためにやるべき「行動目標」を決める。
「小さな目標(スモールゴール)」を達成するために、
毎日どんな行動をすべきなのかを考えます。
この毎日実行すべき行動を、「行動目標」といいます。
例えば、
「宿題で決められたページよりも毎日 1 ページ多く勉強する」
「宿題プラスαで 30 分ワークをやる時間を取る」
などです。
この行動目標を毎日実行することで、スモールゴールを達成することができ、
そのスモールゴールを積み重ねることで、
最初に決めた「大きな目標」を達成出来るのです。
このような順序で目標を決めることによって、
漠然と大きな目標を追いかけるよりも、
毎日何を頑張れば良いのかが明確になり、
結果につながる行動を起こしやすくなります。
これらは小中学生問わず取り組めるものです。
この 3 つを、少なくとも今週中に決めていきましょう。
また、行動目標を決めるときは、家族や友達と一緒に決めると良いでしょう。
そして、決めた行動目標を誰かに伝えるのも効果的です。
日々の行動目標がちゃんと出来たかチェックリストを作るのも良いですね。
このようにすることで、行動が継続しやすくなります。
現在、コロナウイルスの影響で普段とは違い大変な状況ではありますが、
こんなときこそ、自分でどれだけコツコツ頑張れるかが大切です。
今からでも遅くありません。コツコツ頑張った子が、新学年で大逆転します。
新年度、良いスタートが切れるように、まずは目標を作ることから始めてみましょう。