中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
夏休みが終わってから初めての祝日。ホっと一息ついているお子様も多いのではないでしょうか。
現在、コロナの影響による授業の遅れを取り戻そうと、学校も学習塾も例年に比べて120%の速さで授業を進めているところがあります。
そのような進め方だと、本当は理解していないにも関わらず授業が進んでしまい、結局のところ何も理解出来ていないということになりかねません。
基礎も応用も全て詰め込んでとりあえず遅れを取り戻す…。勿論それでついていける子は良いのですが、基礎もまともに理解することのできなかった子にとっては、ただ大変な1年だった、で終わってしまいかねません。
周りが自分よりも早く進んでしまうと焦ってしまうものですが、例え進みが遅くなってしまっても、「落ち着いて自分の理解度を確認する」という行程を必ず入れることが大切です。
今回は、あえて80%の進度で勉強を進めるメリットについてお話します。
80%の進度で勉強を進める3つのメリット
①理解度を確認しながら勉強を進めることが出来る
みなさんは授業の進みが早すぎたり、質問・確認の時間が十分に取られず、結局授業の内容は何も覚えていないという経験をしたことはありませんか。
本来のカリキュラムよりも早い進度で勉強を進めてしまうと、何も理解出来ないまま次に進んでしまう、という状況が発生してしまうことがあります。こうなってしまうと、せっかく勉強していても面白くありませんよね。
きちんと確認作業を入れて、自分に合った速さで勉強を進めると、内容をより深く理解することが出来ます。
また、その都度一手間加えてしっかり理解する習慣をつけておけば、その知識を忘れてしまう、ということが起きにくくなります。
②得意・不得意を確認出来る
確認作業を必ず入れて要点をきちんとおさえることが出来ると、「自分が何を理解出来ていて、何が理解できていないのか」を明確にすることが出来ます。
何となく勉強を進めるのではなく、自分の得意・不得意を理解しながら勉強をしていると、さらに良いことがあります。
③テスト前に慌ててテスト勉強をする必要がなくなる。
「もうすぐテストだから勉強しなくちゃ…でも何から手を付ければいいんだろう?」
こんな疑問を抱いたことはありませんか。
内容を理解出来ていないまま慌てて勉強を進めてしまうと、一度勉強したはずの内容を、もう一度やり直す必要が出てきます。これでは二度手間ですよね。
普段から要点を絞って一つ一つ確認しながら勉強を進めておけば、テスト前には自分の苦手な部分、授業中に理解しきれなかった部分のみを復習するだけで済みます。
限られた時間を有効活用出来るというのは、大きなメリットですよね。
今回は、120%の進度で授業を進める学校や学習塾がある中で、あえて80%の進度で勉強するメリットについてお話しました。
個人指導専門塾は、お子様の理解度に合わせてあえて80%の進度で授業を進める、ということを積極的に行っています。
基礎を理解しないまま120%で勉強を進めてしまうことは非常に危険です。基礎がわからなければ、基礎も応用も全て分からなくなってしまうからです。
学校の授業や、今通ってらっしゃる学習塾の授業進度が、お子様にあってないかもしれない…と思われるお子様は一度ご相談くださいね。