中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の柴山です。
本日は暗記が苦手、というお子さんとその保護者の方に向けて、
「暗記のちょっとした仕組みとその勉強方法」についてお伝えします。
まず、「暗記」には二つの作業があります。
ひとつは「記憶のインプット」、もうひとつは「記憶のアウトプット」です。
「インプット」とは物事を記憶すること、
そして「アウトプット」とは覚えたことを思いだすこと。
暗記と言うと、覚えたいところを何度も読んだり繰り返し書いたりする
作業を多い浮かべる方が多いと思います。
ですが、大事なのはインプットとアウトプットのトレーニングをバランス良く行うことです。
そして、この記憶の作業の内、
アウトプットの練習が出来ていない場合がとても多いのです。
アウトプットとは思いだす作業のことです。
教科書を読んで記憶することがインプットであれば、
テストで暗記した答えを書くことがアウトプットです。
「覚えたはずのことが本番書けない」のは
アウトプットの練習が不足しているからです。
一度勉強したことであれば、何度もインプットしようとするより、
例え思いだすことが出来なくてもアウトプット(思いだそうとする)の方が、
頭を使うため、物事を脳に刻みやすくするのです。
「覚えたつもりだったのに書けなかった。」という経験、
誰でも一度はあると思います。
それは、インプットの練習ばかりして、
覚えた気になっていただけの場合がほとんどです。
身に着けた記憶を定着させてくれるのがアウトプットの作業です。
アウトプットを行うとき、私たちは自分の記憶を探り、情報を取り出そうとします。
何度も情報を出し入れすることで、記憶が鍛えられてより忘れにくくなるのです。
記憶にインプットとアウトプットがある、ということを知るだけで勉強の仕方が変わってきます。
ちょっとした隙間の時間に思いだそうとしてみてください。
特にアウトプットの作業は、インプットのときのように
教科書やノートがいるわけではありません。
頭さえあれば良いのです。
アウトプットは最も気軽に出来る勉強かもしれません。
ぜひ意識して普段の勉強に取り入れてみてください。