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令和時代の日本型学校教育について解説していきます。
今回は、ICTの活用についてです。
ICTとは?
皆さんは、ICTという言葉を聞いたことはありますか。
ICTとは、「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳されます。
コンピュータなどの情報技術(=IT)を活用し、コミュニケーションの重要性を協調する場合に使用される言葉です。
ICTが教育の場で活用されるというと、タブレット端末に教科書やさまざまな教材をダウンロードして、いつでもどこでも使えるようにする、教室に大型スクリーンを設置し映像を映すことで授業をわかりやすくするといった方法があります。
その他にも、お子さまの成績をデータ化しファイリングする、三者面談のスケジューリングに使用するといった活用方法もあるでしょう。
ICT教育の進み具合は?
では、ICT教育はどのくらい進んでいるのでしょうか。令和2年に公表された調査では、教育用コンピュータの設置状況は、小学校では5.5人に1台、中学校では4.8人に1台でした。
また、学習者用のデジタル教科書を整備している割合は、小学校で7.7%、中学校で9.2%と、お子さまがいつでもどこでも教材を使うという状況を実現するには、もう少し時間がかかりそうです。
ICTを活用する
コンピュータやタブレット端末を設置・導入しただけでは、ICTを活用するとは言えません。また、「活用すること」自体が目的化してしまわないよう留意する必要があるでしょう。
ICTを「主体的・対話的で深い学び」の授業実現に生かすとともに、従来は伸ばせなかった資質・能力の育成や、これまでできなかった学習活動の実施、家庭など学校外での学びの充実に生かすことが期待されています。
超スマート社会と呼ばれるSociety5.0時代で「個別最適な学び」「協働的な学び」を実現するためには、ICTの活用が必要不可欠なのです。
◎参照
文部科学省「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)【概要】」https://www.mext.go.jp/content/20210126-mxt_syoto02-000012321_1-4.pdf
政府統計の総合窓口 e-stat「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400306&tstat=000001045486&cycle=0&tclass1=000001143589&tclass2=000001146307&tclass3val=0