中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、教室長の丹下です。
3 期制の方はもうすぐテストがありますね。
忙しさにかまけてついつい勉強が後回しになってしまう頃です。
そこで今回は、テスト勉強のライバル行動に打ち勝つことで成績を上げた生徒のお話を紹介したいと思います。
ライバル行動とは、「本来やるべき行動の代わりに、ついついやってしまう行動」のことです。
例えば、やるべき行動が「テスト勉強」であるのに対して、
- 「スマホで YouTube を見てしまう」
- 「ゲームをやってしまう」
などのような行動をライバル行動といいます。
これらは、親が「スマホはあとからにしなさい」などと言ったところで簡単に我慢できるものではありません。
私の生徒の Y さんも、スマホがなかなか手放せない子でした。
「テスト前は何時間勉強したの?」
「1 時間くらい?」
「それ少なくない?スマホの触り過ぎじゃない?」
「だって見ちゃうんだもん…」
Y さん本人も勉強ができていないのはスマホが原因だとわかっていました。
わかっていてもやめられないのです。
そこで私は Y さんに、
「次も同じ結果になるのが嫌なら、スマホを目に見えるところ、手に届くところに置いておくのをやめよう。電源を切って、勉強部屋に持ち込まないようにしよう。どうしても自分で管理できないなら、親に預かってもらいなさい。」
そう伝えました。Y さんは、
「スマホを触らないように、スマホを遠ざけておくのかあ…。でも、勉強の為だし!やってみる!」
と約束してくれました。
私は、Yさんと授業で会うたびに、スマホ断ちができているか確認しました。
電源を切るまではできずにいましたが、代わりに通知をオフにして、勉強部屋に持ち込まないようにしていました。
テスト直前は親に預けていたようです。
Yさんなりに考えて工夫していたようです。
その結果、Y さんはいつもの倍以上の勉強時間を確保できました。
そして、なんと苦手科目では20 点も点数をアップさせることができました。
Y さんのように、テスト前のライバル行動(スマホやゲーム、マンガ、テレビなど)は、
- 視界に入らないように
- 触れられないように
しておくのが最も効果的です。
そのために、ライバル行動のもとになるものは勉強部屋に持ち込まず、何も誘惑がない部屋をつくることがおすすめです。
自分で管理できなければ、誰かに協力してもらうのもいいですね。
Y さんは、この経験を生かして、高校受験前も 1 か月以上スマホ断ちをしていました。
結果はもちろん、第一志望合格。
Yさんは、第一志望に合格したことはもちろん、自分でライバル行動を制御出来たことに対しても、誇りを持つことが出来ました。
Y さんのように、勉強に集中できる環境を整えて、テスト勉強に臨んでくださいね。