受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
夏休み明けは、学校への行き渋りがみられる子が増えます。
長期休暇のあとは、なんだか学校に行きたくない気持ちになってしまうのも無理がありません。
ただ、親御さんとしては、しっかりと学校に通ってほしいもの。
そこで今回は、おうちでできる「行き渋り対策」について一緒に考えていきましょう。
子どもの変化を見逃さない
第一に、夏休み明けは子どもの些細な変化を見逃さないように注意して観察しましょう。
たとえば、
- 朝の準備に時間がかかる
- 宿題が一向に進まない
- 部屋に閉じこもる
- 笑顔が減った
- 体調不良の訴えや感情の乱れが目立つ
などのような、様子が見られたら要注意です。
夏休み前のお子さんの様子と比べると、その違いが分かりやすいかと思います。
子どもの気持ちに寄り添う
なんだかおかしいな、以前と違う、と感じたら、子どもときちんと向き合う時間を作るようにしましょう。
1日10分でも15分でも良いので、子どもと向き合って話す時間を作りましょう。
もしも子どもが「学校にいきたくない」「楽しくない」などと言って、行きたくない理由を話したら「正直に言ってくれてありがとう」と伝えるのが大切です。
子どもは、学校に行きたくないと言ったら、親に怒られる、悲しい気持ちにさせてしまうと思っているものです。
逆に「言ってくれてありがとう」と言われることで、子どもは「素直に言ってもいいんだな」と思えるようになります。
さらに、「そうだよね」「行きたくないよね」と、子どもに寄り添う声掛けも重要です。
間違っても「そんなこと言ってないで学校に行きなさい」「学校に行くのが当たり前なんだから」のような声掛けはしないようにしましょう。
ドンと構えて長い目で見守る
親の焦りは子どもに伝わります。
子どもが学校に行き渋ってしまって「大変!」「どうしよう!」と思っていると、子どもはその親の気持ちを敏感に感じ取り、余計に落ち込んでしまう可能性があります。
今の時代、学校に行けない子は少なくありません。
不登校の子の多さが社会問題にもなりつつあります。
ただ、フリースクール、習い事、塾など、学校以外でも子どもが学べる場はあります。
子どもが笑顔で毎日学校に行くのを目指すのはもちろんですが、「もしも学校にいけなくなっても大丈夫」と親御さんが大きな気持ちでドンと構えておくことが、子どもにとっても良い影響を与えます。
朝、子どもが「学校にいきたくない」と言ったら、思い切って「今日は休もうか」と、お休みしてしまうのも一つの手です。
1日子どもとゆっくり過ごし、親子で話す時間、子どもが気持ちを落ち着ける時間を作るのも悪ではありません。
その子によってベストな対応は異なるものの、①変化を見逃さない②気持ちに寄り添う③親は焦らずドンと構える、が出来ていれば大丈夫です。
また、親御さんも一人で抱え込まずに、誰かに相談しながら子どもと向き合っていくようにしましょう。