中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の三井です。
今回は、算数の面積、体積の問題が苦手な子に行ってほしい勉強法についてお話していきたいと思います。
日頃問題を解く姿を見ていると、図形の面積や体積を求める問題が苦手なお子さんは意外と多いです。 正方形や長方形、立方体、直方体などのシンプルな面積と体積の問題なら正答率は高いのですが、少し複雑な図形になってくると急にできなくなるといったパターンは非常に良く目にします。
そういったお子さんに共通する特徴が「問題の図形を解く道筋がイメージしきれていないのに、頭の中で全てを解こうとしている」という点です。
例えば、下のような問題があるとします。
この問題の面積を求めようとする際、
このように図を分割し、2つの面積を足して求めるか、
このように分割してから求めるか、もしくは
このように6㎝×8㎝の長方形から4㎝×4㎝の正方形の面積を引くか。
求める方法は色々あります。
面積、体積の問題が苦手な子は、問題を解く道筋を最初から最後まで頭の中だけで無理やり考えようとし、結果的に間違っていることがほとんどです。
ですので、これを改善するために、私たちの塾ではこのようなシートを用いています。
➀まず、実際に図形と長さを自分で書いてもらい、問題の図形がどのような形かを把握してもらいます
②次に、その図形をどうやって分割して解くか、分割した際の図の辺の長さは何㎝か、等も書き込んで
頭を整理していきます
③そして、その図を基に式を立て、答えを出してもらいます。
いつものように問題を解くときよりも手順が多く面倒に感じてしまいますが、面積や体積が苦手な子にはどの工程も非常に大切なものです。
これは、面積と体積の問題だけではなく文章題や計算問題にも言えることですが、頭の中だけで全てを解こうとせず、実際に手を動かして目に見える形で表し、 その上で解くようになれば、正答率は絶対に変わってきます。
問題を解く際、ノートに答えだけしか書きたがらない子には、今のうちにこのような工程を実践させてみてください。