中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
この1年、私たちはコロナと向き合わざるをえない生活を続けてきました。コロナによって生活の仕方ががらりと変わりましたよね。
これにより、良くも悪くも様々な再発見があったかと思います。
とても身近なところで言うと、例えば、マスク。
コロナの流行前はそこまでではなかったのに、昨年4月のある調査では国民のマスクの着用率は85%だったそうです。今調べればもっと高い割合が出てくるでしょう。
つまり、毎日マスクを着け続けたことで、いつの間にかみんなマスクを着けることが習慣になったのです。
マスクを着けるのが元々苦手だった人も、最初の頃はうっかり付け忘れていた人も、毎日着けることで今では誰に言われることもなく自主的に着けています。
このことは、私たちにどんなメッセージを与えてくれるのでしょうか。
行動は繰り返すことで定着します。繰り返すことで身につけた行動を習慣と言います。
マスクと同じように、勉強も毎日繰り返すことで習慣になります。ただ、「習慣になるまで繰り返す」というのが難しいところです。
マスクを習慣にした時はどうだったでしょうか。
例えば、
- 忘れないように玄関の取りやすい所に置く
- お気に入りのマスクを使用
- 気分によってマスクを変える
- カバンには忘れたように予備を入れておく
毎日マスクを使いやすくする工夫をしていたと思います。
勉強も同じです。
勉強机に座りやすくする工夫、宿題のページを開きやすくする工夫、勉強が楽しくなる工夫。
日々の生活の中にちょっとした工夫をして、その工夫に乗っかって過ごせば良いのです。
先ほどのマスクの話は、もうひとつ私たちにメッセージを与えてくれます。
マスクが習慣化した理由は、毎日付け続けたからですが、
毎日付け続けた理由のひとつに「みんなが付けているから」ということが挙げられます。
みんながしているから自分もしなくては、という圧力を「同調圧力」と言います。マスクの習慣化には、この「同調圧力」が一役買っています。人は、周りの環境にとっても流されやすいものなのです。
このことも、勉強に置き換えることが出来ます。
勉強しなくてはいけないのに、勉強する気がどうしても起きないときは、みんなが勉強しているところに行けば良いのです。
例えば、図書館や自習室。行けばみんな勉強しているので、自ずと勉強をはじめることが出来ます。
なかなか勉強に取りかかれなくて困っている方はたくさんいますが、
このような人間の特性を知って自分に当てはめて考えていくと、勉強に対するハードルをグンと下げることが出来ます。
ぜひ、お子様と保護者様で一緒に考えてみてください。