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文部科学省は、今年の7月4日に小中高向けのChatGPTを始めとした生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインを公表しました。
ChatGPTを利用した経験のある親御さんも、そうでない親御さんもいるかと思いますが、今後ChatGPTと教育がどのように関連していくのか、気を付けるべき点などをお話ししていきたいと思います。
※ChatGPTとは何か?家庭での教育への活用の仕方については、以前のブログ記事「【ChatGPT】教育や子どもとの接し方を聞くのは有効?どこまで信用していい?」を参考にしてください。
ChatGPTについて正しく理解することが必要
文部科学省のガイドラインでは「生成AI(ChatGPT)の回答には誤りを含む可能性が常にあり、事実と全く異なる内容や文脈と無関係な内容が生成されることもある」と書かれています。
簡単にいうと「ChatGPTの答えは必ずしも正しいわけではなく、誤った情報であることもありますよ」ということです。
自分自身がChatGPTを利用したのであれば「これは間違っているかも」といった目線で見れば良いですよね。ただ、拡散された情報がChatGPTなどの生成AIによって作られたものであったら?
先日、生成AIで作られた岸田首相の偽動画が拡散される事件が起きて話題となっています。
「悪意があり、拡散するために偽情報を生成したのか」「ただ単に生成AIを使用したら誤った回答が得られて、それに気づかずに拡散したのか」の差はあっても、その情報を受け取る私たちから見れば“ネットで流れてきた情報”でしかありませんし、それを何で作ったのかが分からないこともあります。
子どもたちが嘘を本当と思って受け取ってしまわないために、受け取った嘘の情報を拡散する側にまわってしまわないために、①ChatGPTとはどのようなものなのか②ネットの情報は巧妙に作られた誤った情報かもしれない、といった点を正しく理解することが必要です。
ChatGPTは今後どのように教育に関連していくのか
今後、ChatGPTと教育はどのように関連していくのか・・ここから1年2年といった短い期間で全国の小中学生がChatGPTを活用するほどには浸透しないと思います。
※文部科学省のガイドラインでも「生成AIの性質等を理解できない段階、学習目的達成につながらない、適正な評価の阻害や不正行為につながる等の場合は活用すべきでない」としています。
ただ、限定的な利用が始められることはあり得ますし、家庭など学校の外で利用される可能性を踏まえて「まずは教師が正しい知識を身につける」「ChatGPTなどの生成AIリテラシーを子どもたちに教える」といった方向で進んでいくことが予想されます。
そして、いくつかのステップに合わせて、最終的にはGoogleやYahoo!のように日常的に使われる可能性もあります。
予想されるChatGPTと子どもたちの関わり方
- ChatGPTの仕組みや注意点、リスクを学ぶ
- より正しい答えを引き出すための使い方を学ぶ
- 各教科の学習に利用する
- 日常的に使う
すぐに教育現場で利用される可能性は低いChatGPTですが、家庭での利用・今後の学校での限定的な利用を踏まえて、私たち親はもちろん、子どもたちもChatGPTの仕組みや特性について正しく理解していくことが必要です。