中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の丹下です。
冬休みが始まり、1 週間ほどが経ちました。
お子さんは学校の宿題を順調に進められていますか。
この時期、「あと 3 か月ほどで新学年になるし、現学年の総復習や逆戻りをさせたい。けどうちの子はもう勉強をあきらめている…」と感じている保護者様もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に、今回は「どうやったら勉強を諦めずに頑張ることができるようになるのか」をお話しします。
勉強を諦めてしまっている子の特徴として、勉強に対する自己効力感が低いということがあります。
自己効力感(セルフエフィカシー)とは、「ある課題や行動を自分が達成・遂行できるか」に対する自信のことです。
例えば「私は数学が 80 点以上取れる!」や「小テストに合格できる!」などの認識が自己効力感にあたります。
自己効力感が高くなると、難しい課題に対しても積極的に行動したり、失敗してただ落ち込むのではなく、次の一手を考えるようになります。
勉強に置き換えれば、難しい問題にも果敢に挑戦したり、わからない問題に直面しても、そのままにせず、どこが違っていたのか考えるようになるということです。
お子さんにもこうなってほしいですよね?
では、どうすれば自己効力感を高めることが出来るのでしょう。
それは、
① 小さな目標の達成を繰り返す
② 成功している人の話を聞く
です。この2つを試してみましょう。
中 2 の K さんは、学校の授業についていけない日が続いていて、「自分は勉強はできない」「やってもムダ」とあきらめてしまっていました。
そこで私は、「少し頑張れば達成できる目標」を細かく立てていきました。
「来週までにここの問題ができるようになろう」「次のテストは 5 点アップを目標にしよう」
など、これだったらできるだろうという小さな目標を細かく立てていきました。
その目標に K さんは「できるかな…」と不安になりつつも、私は「できる!」と声をかけ続け、1 つ 1 つ達成していきました。
小さな成功体験をたくさん積んだことで、今まで授業中もわからないからと寝てしまっていたのが、とりあえずノートを取り続けるようになりました。
また、「K さんと一緒で○○ができなかった子も、これを続けたらできるようになった」と、同じ苦手を抱えている子でも克服できたという話を、目標を立てるたびに伝えていきました。
問題をひとつづつクリアしたり、今まで聞こうとしていなかった授業にちゃんと参加するようになったKさん。
行動が改善されていき、次第に成績もあがっていきました。
大事なのは、成功体験を積ませることです。
小さな目標をたくさん達成させ、達成できたことを褒めてあげることを徹底していきましょう。
それがお子さんのモチベーション、自信につながるはずです。