中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回は、これから子どもたちに求められる「新しい当たり前」の1つに
「家庭学習をやること前提で学校の授業が進んでいく」があることをお伝えしました。
では、学校の「新しい当たり前」である授業を、うまく家庭で消化する方法にはどのようなものがあるのか。今回は、ここにスポットを当てていきたいと思います。
・勉強する時間を徹底管理する
これまでの休校期間で勉強できなかった分を取り戻そうと、学校の授業はより濃い内容かつスピーディーになるでしょう。
これをうまく消化するには、家庭で勉強する時間をこれまで以上に徹底管理する必要があります。
たとえば、
- 小学生
- 部活動も習い事もない日
であれば、学校から帰って休憩を挟み、宿題と復習ができる時間を4〜50分設けましょう。
集中力の持続時間を考え、学校の授業と同じ45分や50分で区切るのがポイントです。
そして夕飯を挟んでお風呂に入るまでの4〜50分を再度活用するなどすれば、うまくリフレッシュできて再度集中できるようになります。
- 中学生
- 部活が毎日ある
というお子さんの場合、平日の家庭学習は、夜または朝の学校にいく前の時間になります。
平日は学校の宿題をやるのに精一杯と思い込んでしまうお子様も多いのですが、
短い時間であれば「勉強時間を一定時間確保し、習慣化すること」は十分可能です。
というより、時間を確保しなければ絶対にだめなのです。
現段階で平日の家庭学習の習慣ができていないお子様は、20分や30分という短い時間でも良いので、まずは毎日継続するということを目標に行動しましょう。
そして、平日に十分勉強時間がとれない場合は、休日の勉強時間を増やしましょう。これも「何時から何時まで勉強する」という時間を明確に決めることが大切です。
・その日習ったことをその日に復習するだけでいい
復習というと、「今まで習ったことを一から繰り返す」とイメージする人もいるかもしれません。
しかしそれだと、とても時間が足りなくて、全体的に荒い復習になってしまいます。曖昧な知識のまま問題演習をして、解くのにより時間がかかって…という悪循環に陥ってしまいます。
学校の授業についていくことを目的とするならば、
「今日やったところだけを復習する」
これを意識しましょう。
中学生なら定期テスト前に提出する用のワークが各教科あると思います。
そのワークの中から、その日に習ったところだけをやるのです。
これなら短時間で終わりますし、定着しやすいというメリットもあり一石二鳥です。
- 勉強時間を徹底して決めること
- 今日勉強したところだけを復習すること
まずは、この2つを習慣化させてみましょう。