中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
今年はコロナの影響で授業時間数が不足するという異例の事態。
そんな中、今年の定期テストはどのように乗り越えるべきでしょうか。
今回は「今の中学生が定期テストのためにがんばるべきこと」をズバリ、現役東大生に聞いてみました。
Q.もし自分が今中学生だったら、コロナによる休校で例年より授業を受けることが出来なかったこの状況の中で、7 月の定期テストに向けてどのような学習計画を立てますか。
コロナの影響を考慮せずとも、テスト一週間前からテスト期間を含めてとりあえず全部の教科に時間をさけるように計画を立てたほうが良いでしょう。
いつ、何の教科を勉強するかを全て決めてしまうような完璧な計画を立てる必要はありませんが、大まかに「本番何日前に最低限〇〇までは復習しておく」というようなことを頭においておくといいかもしれません。
また実際に勉強するときは、単元ごとに「概念理解→問題を解く」というサイクルを繰り返すのが良いかと思います。
毎日決まった時間に決まった分だけ勉強することを心がけ、習慣化するのが大切です。
コロナのせいで学校における勉強が少なくなっているということを考慮すると、やはり数学にはいつもより多くの時間を割かなければならないと思います。
数学は基本的な情報をインプットした後、練習問題という形でアウトプットの練習を行わなければならないですが、現状、学校が少なくなっているためこの時間が十分に取れていないことが考えられます。
Q.コロナによって、今年を乗り越えるために例年と比べどのような家庭学習が大切になると思うか。
一番難しいのは何かを「理解」することになるかもしれません。例えば数学だったら公式の使い方、英語だったら文法のルール等を表面上だけでなくしっかり「理解」することは、ただ教科書を眺めているだけでは難しいと考えられます。
分からないことがあったら、「自分で調べる」「すぐに聞けるように分からないことをまとめておく」などの工夫を積極的に取り入れることが大切だと思います。
分からないことが出てきたら、放って置かず、いずれかの対処方法にふりわけて実行するということを癖にしておかなければいけなさそうですね。
Q.学年初めての定期テストとなるが、コロナで授業時間が減ったことによって考えられるプラス面とマイナス面は?
プラス面としては、授業時間が減り授業の内容が薄くなってしまった結果、足りない部分を自主的に自分で調べることで埋めていく力が必要になり、そのような作業に慣れることが出来る、という点です。
また、部活や行事の時間が少なくなったことで、自分で勉強できる子どもにとっては自由に使える時間が増えました。
マイナス面としてはやはり授業時間が減ることで勉強時間も減りがちになってしまい、 勉強を自主的にできる人とできない人の差が大きくなってしまうことだと思います。
この状況をチャンスに変えられるかどうかは、その子どもの行動次第であると言えそうですね。
いかがでしたか。
本人は気づいていないかもしれませんが、子どもたちは今、「勉強のやり方が身についているかどうか」を試されている状況です。
例え成績が良くても、勉強のやり方が確立していないと、いつかボロが出てしまいます。
今回のコロナによる休校によって、このことが顕著に表れてくるように思います。
勉強が得意な子もそうでない子も、「勉強のやり方」というキーワードから目を背けず、良いやり方にこだわりを持って欲しいなと思います。