中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
地域にもよりますが、少しずつ登校が始まってきましたね。
各学校は、休校に伴って減ってしまった授業時間をどのように補っていくのか、決断を迫られています。
打開策として、通常よりも1日の授業時間数を増やすという措置をとる学校は多いようです。
これまで以上に、子どもひとりひとりが自分の負担を軽減させるために「より効率的な勉強のやり方」を身につける必要性があるということです。
今回は、暗記をより効率的に行うための勉強についてお話します。
皆さんは暗記が必要な勉強というと、どんな勉強を思い浮かべるでしょうか。
国語の漢字、英語の単語はまさしくそうですよね。
暗記のやり方を知るにあたって、まず前提として知っておいて欲しいのは「人間は忘れる生き物である」ということです。
「完璧に覚えた」と思っても、1週間後にはほとんどの記憶が抜け落ちてしまいます。
記憶に関する様々な研究の中でも特に有名なのが「エビングハウスの忘却曲線」というものです。
興味のあるかたはこちらをご覧ください。→「暗記が苦手な子必見!記憶のメカニズムから考える勉強のやり方」
「完璧に覚えたつもりでも、どうせ忘れてしまう…」
ではどうすれば良いのでしょうか。
記憶を定着させる方法。それは「忘れる前にもう一度覚える作業を繰り返す」です。
例えば覚えたい英単語が100個あるとします。より記憶に残りやすい方法は次のうちどちらだと思いますか。
①毎日10個の単語を50回ずつ書く。それを10日間続ける。
②毎日100個の単語を5回ずつ書く。それを10日間続ける。
正解は、「②毎日100個の単語を5回ずつ書く。それを10日間続ける。」です。
なので、覚えたい単語がたくさんある時に「1日あたり◎◎ページ進める」というやり方はお勧めしません。
「この1週間毎日100語のページに目を通す」というやり方のほうがお勧めです。
期間内で毎日同じ内容に触れることによって一度忘れてしまってもだんだん思い出しやすくなります。
また、10日間100単語を毎日繰り返す勉強が終わった後は、覚えている単語とそうでないものをテストして分けましょう。
そして、間違えてしまったものには印をつけます。
勉強を繰り返す中でテストも何回か行い、どの単語が覚えにくいのかを洗い出します。
印がたくさんついた単語は苦手な単語です。
そのような単語をピックアップして、トイレ、勉強机など日常よく目にするところに日本語訳とセットで書いたものを貼っておきましょう。
携帯の待ち受け画面にセットするのもとても良いです。
長く使える記憶にするためには、同じくらい覚えるのに時間がかかります。
焦らずじっくりと知識を固めていってください。