中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の坂口です。
テストが近づくにつれて、テスト課題に追われているお子さんも多いのではないでしょうか。
テスト課題、もしテスト週間になる前から毎日少しずつ、コツコツ取り組んでいれば、直前に追われることは無いですよね。
普段から勉強する習慣が身についていれば…と後悔するお子さんをよく見かけます。
そこで、本日は「勉強する習慣を身に付けさせるために、まず何からスタートさせれば良いか」をお伝えします。
(テスト課題のやり方についてはこちらを参考にしてみてください。→「テスト前、思うように勉強が出来ない子へ。キーワードは「3回やる」!」)
普段勉強をしない子に、いきなり毎日机に向かわせることは難しいです。
なぜなら、勉強の習慣がついていない子にとって「勉強をする」という行動はあまりにもハードルが高いから。
学校の宿題さえ、言われなきゃできない子どもに「今日習った分はテスト課題進めときなさいよ。」と言っても、実行に移すことは出来ないでしょう。
ポイントは「行動のハードルを下げる」です。
では、行動のハードルの下げ方をお伝えします。
やり方はとっても簡単です。
①やるべき行動を具体的に決める。
②その行動を細分化する。
具体的であることで、やるべきことがはっきりし、行動に移しやすくなります。
「勉強する」だけではなく、もう少し具体的に考えてみましょう。
例えば、「数学の授業で習った範囲はその日のうちに学校のワークを進める」などです。
次に、行動の細分化です。
「数学の授業で習った範囲はその日のうちに学校のワークを進める」という行動を細分化していくとどうなるでしょうか。
- 授業後、学校のワークに今日習った範囲が分かるよう、付箋を付けておく。
- 家に帰ったら学校のワークを机の上に出しておく。
- 机に座る。
- 筆記用具を用意する。
- 付箋を付けたところまで問題を解く。
- 答え合わせをする。
- 間違い直しをする。
といったところでしょうか。
勉強の習慣がない子が、いきなりこれを全部やるのは難しいです。
ですが、例えば「授業後、学校のワークに今日習った範囲が分かるよう、付箋を付けておく。」だけならどうでしょうか。
勉強が嫌な子でも、それだけなら出来るかもしれません。
それが何日か継続することが出来たら、次のステップに進めば良いのです。
習慣の第一歩は、3日続けることです。
これがクリアできれば、それ以降も継続することはそこまで難しいことではありません。
習慣にしたい行動の中に「少しの時間で毎日出来ること」を見つけてみましょう。
もちろん、どんなに小さなことでも、決めたことが出来たら褒めてあげてください。褒め方については、こちらもご覧ください。→「子どもへの正しい声かけ。褒め方のルールとは?」
ひとつでも、何か勉強につながる行動を習慣にして、次の定期テストに備えられると良いですね。