中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の柴山です。
もうすぐ待ちに待った冬休みです。
中3生にとって、冬休みは受験前最後の長期休暇です。
悔いの無いよう勉強に励んでほしいものですが、
この冬休み、中学1、2年生はどのように過ごすべきなのでしょうか。
学校の授業が一時ストップする長期休暇、必ず「逆戻り学習」をするのがおすすめです。
逆戻り学習とは、普段やっている復習とは少し違います。
ある単元の復習をしていて、解き方が分からなくなってしまった時、
実は、その原因がもっと前の単元にある場合があります。
逆戻り学習とは、単元を超えて、時には2年も3年も前に習ったところにまで戻って復習をすることです。
私の教室にも、以前長期休暇を利用して逆戻り学習を行い、休み明けのテストでぐんと点数を伸ばした子がいます。
その生徒は中学2年生で、連立方程式のある問題でつまずいていました。
連立方程式の計算問題はすらすら解ける生徒です。
つまずいていたのは、割合の文章問題でした。
本人から話を聞くと、パーセントの表し方がわからないとのことでした。
このパーセントの表し方は中1の内容です。
そこで、中1のテキストを使って逆戻り学習をしました。
「中1のテキストをいまさらやるなんて・・・。」と最初は不満そうでしたが、パーセントの表し方の問題をいくつか解いていくと、
「そうそう、そういえばこんな感じだったかも。」と夢中で解いてくれました。
「こんなにも似た問題、1年前にもやってたんだね。」と積みかさね教科特有の学年を超えたつながりに気づいてくれました。
そして、本当に解きたかった中学2年生の問題に戻ってみると、今度はスラスラ解くことが出来たのです。
その後、逆戻り学習が効果的だと気づいたその生徒は、分からない問題があると、
「自分はどこがわからないのだろう。」と考え、原因となる単元が分かると逆戻り学習に取り組むようになりました。
そして、お休み明けの実力テスト。
苦手意識のあった割合の連立方程式が出題され、見事全問正解することが出来ました。
その数学のテストでは、他にもお休み中に逆戻り学習することで、自信がついた単元が増え、
お休み前の定期テストから+30点も取ることが出来ました。
その子は今でも、長期休暇でなくても逆戻り学習をする勉強が自主的に出来ています。
このテストの結果が嬉しかったから逆戻り学習を継続してくれているのでしょう。
私もそのことがとても嬉しいです。
この生徒のように逆戻り学習に慣れていて、自分の苦手な単元に遡って学習する切り替えるのがうまい子は、
なかなか最初からいません。
なので、学校の授業がストップしていて時間に少し余裕のあるこの冬休みに、逆戻り学習を始めることがおすすめなのです。
今までの学習の積みかさねが必要な科目では、わからない部分が今の学年の内容とは限りません。
わからない部分が見つかったら、その内容の過去の教科書やテキストを使って逆戻り学習をしてみてくださいね。