「うちの子、説明するのが苦手かも?」小学生のうちに育てたい、自分の考えを言葉にする力

子どもに「今日の授業はどうだった?」と聞いても、「普通」「忘れた」と短い返事で終わってしまう。

算数の問題について「どうやって解いたの?」と聞いても、「なんとなく」「分からない」としか答えられない。

そんな様子に、少し心配を感じたことはありませんか?

自分の考えを言葉にすることは、単に話が上手になるためだけの力ではありません。学校の勉強を理解したり、文章問題を解いたり、相手に自分の考えを伝えたりするためにも大切な力です。

そして、この力は、特別な勉強をしなくても、日常生活の中で少しずつ育てていくことができます。

「答えは分かるけれど、説明できない」は珍しくない

例えば、算数の問題に正解した子に「どうしてその答えになったの?」と聞くと、説明できずに困ってしまうことがあります。

これは、答えを出すことはできても、頭の中で考えた手順を言葉にする経験がまだ十分ではないためかもしれません。

また、国語の読解問題でも、正しい選択肢を選べたとしても、「なぜそれを選んだの?」と聞かれるとうまく説明できないことがあります。

こうした力は、問題をたくさん解くだけでは身につきにくい部分があります。

大切なのは、答えを出した後に「どうしてそう思ったのか」を振り返ることです。

最初から上手に説明できる必要はありません。「ここに書いてあったから」「前に習ったことと似ていたから」など、短い言葉でも十分です。

自分の考えを言葉にする機会を増やすことが、理解を深めるきっかけになります。

保護者の質問を少し変えるだけで、会話が広がる

子どもに考えを説明してもらおうとすると、つい「どうして?」「なんで?」と質問を重ねてしまうことがあります。

しかし、質問が続くと、子どもは答えを求められているように感じて、話しにくくなる場合もあります。

そんなときは、少し答えやすい質問に変えてみましょう。

例えば、

  • 今日の授業で一番おもしろかったことは?
  • 算数で、前より簡単にできるようになったことはある?
  • 今日の勉強で、少し難しかったところは?
  • その問題は、最初に何を考えたの?

このような質問なら、正解を求められているというプレッシャーが少なく、自分の経験を話しやすくなります。

また、子どもが話している途中で、すぐに言葉を補ったり、間違いを指摘したりしないことも大切です。

まずは最後まで話を聞き、必要に応じて「つまり、こういうことかな?」と整理してあげましょう。

日常の出来事を説明することも、立派な練習になる

自分の考えを言葉にする力は、国語の勉強だけで育つものではありません。

例えば、家族で買い物に行ったときに「どうしてそれを選んだの?」と聞いてみる。テレビや本を見た後に「どこがおもしろかった?」と話してみる。遊びのルールを、家族に説明してもらう。

こうした日常の会話も、自分の考えを整理して伝える練習になります。

特におすすめなのは、子どもに「順番に説明してもらう」ことです。

例えば、料理を手伝ってもらった後に「何から始めた?」「次は何をした?」と聞いてみる。ゲームのルールを説明してもらうときに「最初に何をするの?」と確認してみる。

順序立てて話す経験は、文章を書くときや、算数の文章題を考えるときにも役立ちます。

もちろん、毎日特別な時間を作る必要はありません。食事中や移動中など、普段の会話の中で少しずつ取り入れてみましょう。

自分の考えを言葉にする力は、一日で身につくものではありません。

最初は短い返事しかできなかった子も、話す機会を重ねることで、少しずつ自分の考えを整理して伝えられるようになっていきます。

保護者の方にできることは、上手な説明を求めることではなく、子どもが安心して話せる機会を作ることです。

「正しい答えを言えること」と「自分の考えを説明できること」は、少し違います。 小学生のうちから、自分の言葉で伝える経験を大切にしていきましょう。

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