テスト期間中にできる中学生へのメンタルケアと考え方の工夫
テスト勉強 
中学生のお子様がテスト勉強に取り組むとき、保護者の声かけはとても重要です。
実は、ちょっとした声かけ次第で、お子様のやる気や行動は大きく変わります。
今回は、行動科学の要素を交えながら、勉強を頑張るお子様への声かけの例、なかなか勉強が進まないお子様への励まし方、さらに気をつけたいNGの声かけについてご紹介します。
テスト勉強中の声かけの重要性
お子様がテスト勉強に向き合うとき、どのように声をかければ良いのか迷うことはありませんか？
行動科学の視点から見ると、保護者の方がかける言葉ひとつで、お子様の行動が驚くほど変わることがあります。
テスト勉強はお子様にとってプレッシャーがかかるため、前向きな声かけを意識することで、お子様の気持ちを支え、勉強への意欲も高めることができます。
頑張るお子様をさらに伸ばす声かけ
勉強に熱心に取り組んでいるお子様に対しては、その努力をしっかり認め、さらなるやる気を引き出す声かけが効果的です。
行動科学では、このような「行動承認」を重視しています。お子様の「行動そのもの」を認めて、「頑張っているね」「集中していて偉いよ」といった声をかけると、本人が「自分はできる」という自己肯定感を持ちやすくなります。
「今日はすごく集中しているね。見ていて感心するよ。」
「その問題を解決するために工夫しているのが分かるよ。頑張っているね！」
勉強に身が入らないお子様への励まし方
反対に、勉強に消極的なお子様に対しては、無理にやらせようとする言葉は避けましょう。
行動科学の観点からは、まず自己肯定感を高める「存在承認」が重要です。お子様の「存在そのもの」を認め、「あなたはそのままで大丈夫」というメッセージを伝えることで、勉強への第一歩が踏み出しやすくなります。
- 「どんな結果でも、あなたが頑張っていることが大切だよ。」
- 「勉強しなきゃと感じているのが偉いよ。焦らなくて大丈夫。」
やってはいけないNG声かけの例
気をつけたいのが、行動科学的に逆効果となるNGの声かけです。
これらはお子様の自己肯定感を下げ、やる気を削いでしまう可能性があります。
- 「もっとやる気を出しなさい」
お子様は「自分はやる気がない人間だ」と感じてしまいがちです。 - 「その点数で満足なの？」
成績に対する批判はお子様の自信を奪う可能性があるため、避けることがベストです。 - 「いつになったら勉強するの？」
叱責のような声かけは逆効果となり、お子様はプレッシャーで動けなくなることがあります。
テスト勉強以外に本当に大切なこと
もちろん、テスト勉強をサポートする声かけはとても大事です。
しかし、お子様の成長において、テスト勉強以上に大切なことがあります。次回、そのポイントについて詳しくご紹介いたしますので、ぜひご期待ください。
行動科学を意識した声かけは、お子様のやる気を引き出し、より良い結果に繋がります。
お子様の行動や結果に目を向けるだけでなく、「そのままで大丈夫」という存在承認の言葉も忘れずに。
テスト勉強に頑張るお子様が、心からやる気を持ち、自己肯定感を高めていけるよう、ポジティブな声かけを意識していきましょう。
