中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
子どもの勉強を習慣化させるには、親のサポートが大切です。
褒めることやご褒美を用意することについて当ブログでもお話していますが、「褒める」はただ単にやれば良いわけではなくて、正しい褒め方のポイントがあります。
そこで、勉強を習慣化させたいときに必要な「褒める」についてのお話を3回に分けてしていきたいと思います。
褒めることは有効?
「子どもを褒めて育てましょう」「子どもは褒めれば伸びる」とは、1990年代頃から推進されていることです。
ただ、勉強を習慣化させるための褒める行為は、むやみやたらに行っても効果が薄いもの。
その結果「うちの子は褒めても頑張れない」と思う親御さんもいます。
では、褒めることは意味がないのか?といったらそうではありません。
正しいポイントを押さえて褒めれば、子どもは必ず成長します。
“言わなきゃやらない子”も、自ら進んで毎日勉強を行えるようになるのです。
褒めるべきは結果ではなく行動
子どもがテストで良い点数をとったら「〇点もとれてすごいね!」「前よりも成績が良くなっているね!」と褒めたくなるかと思います。
しかし、親御さんに着目してほしいのは結果ではなく“子どもの行動”です。
子どもの行動・努力は、その子自身が行ったものなので、環境やタイミングに左右されることはありません。
行動しなければ褒められないし、行動したら褒められる。「行動・努力することは素晴らしいこと」と理解して「褒められたい!また頑張ろう!」といった意欲につながるのです。
褒めるときの言葉選び
子どもを褒めるときは、より具体的に褒めましょう。
「勉強していて偉いね!」「最近頑張っているね!」ではなく、「〇時間も集中して勉強していて偉いね」「もう1週間も継続して自分から勉強を頑張っていてすごいね!」のような声掛けです。
また、友達や兄弟、親御さんの学生の頃など、他の人と比べて褒めるのは厳禁です。
比べるべきは他の人ではなく、過去の子ども自身。
「先月よりも自分から勉強する日が増えたね!頑張っているのがすごいと思うよ!」
「去年に比べて集中して勉強できるようになったよね!」
のような声掛けです。
先ほど「褒めるべきは結果ではなく行動」と言いましたが、行動を褒めることをある程度続けたうえで、結果を褒めるのは子どもの自信につながります。
たとえば「テストの点数が良くなったね!毎日一生懸命勉強していた結果だね」などのようなケースです。
結果を褒めるのは絶対にダメというわけではなく、行動を褒めて結果が出たら行動と結果を一緒に褒めてあげることで「頑張れば良い結果になるんだ」と子どもが理解するのです。