中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
みなさんは「3日坊主ってカッコ悪い」「3日坊主なんて意志が弱いからだ」と思いますか。
ネガティブなイメージの“3日坊主”ですが、意思が弱いからでも、やる気がないからでもなく、脳の仕組みがそのようになっているからです。誰が3日坊主になっても不思議ではないということです。
そこで、3日坊主にならないようにするための方法をご紹介します。
3日坊主の仕組み
諸説ありますが、「1日の行動の約45%は無意識の習慣で成り立っている」と言われます。
朝起きてトイレに行って、朝食を食べて歯を磨く・・・、「よし!トイレに行こう!」「よし!歯を磨くぞ!」と行動するのではなく、当たり前のように行っていることが“無意識の習慣”です。
また、人間の脳は変化を嫌うものです。安定や保守を好むのはこのため。
「今現在習慣化しているものは無意識で行える・継続したくなる」しかし「新たに習慣化することは難しい」ということです。
一方で、わたしたちの脳は新しいことでは活性化しますが、何度か行って慣れてしまったことには反応しなくなってしまいます。
最初は意気込んでいても、数日続けるうちに慣れてワクワク感がなくなってしまうから、習慣化するまえに飽きたりイヤになったりしてやめてしまう経験があるかと思います。
3日坊主にならないために
ここからは、3日坊主にならないためにやるべきことをお話ししていきます。
- 失敗できないような目標を立てる
一度失敗してしまうと、モチベーションが下がる、挫折しやすい、といったデメリットがあります。
そこで、失敗できない(しない)ようなハードルの低い目標を設定しましょう。
一気に高い目標からスタートするよりも、低い目標から着実にこなしていくほうが良いです。
- 行動を開始するきっかけを決める
たとえば、「20:00になったら10分間読書する」「夕飯を食べ終わったら30分勉強をする」のように、時間や行動をきっかけとして目標としている行動を開始するようにしてみましょう。
今ある習慣にプラスするのも習慣化しやすいコツの一つ。
具体例としては「学校の宿題が終わったら10分間英単語を暗記する」のように決めると、そのまま習慣化しやすいです。
- 記録する
よくダイエットなどで毎日体重を測り記録する方法を「レコーディング法」といいます。記録することで、体重の変動を可視化することができます。
勉強に当てはめると、何分間勉強したのか・何ページ勉強したのか、などのように行動した時間や量を記録していくことです。
記録を行うと自分の行動が目に見える形になるので、達成感も味わえて、行動状況を掴みやすいメリットがあります。
細かく記録するのが大変だと感じたら、最初はカレンダーに〇をつけるだけでも良いです。
〇がどんどん増えていくと自分の頑張りが見える化して、達成感が味わえる・自己肯定感が高まる、といった良い効果があります。
上記の工夫をすると、3日坊主にならずに「気づいたら習慣化している」を叶えることができます。ぜひ参考にしてみてください。