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2017年に告示された新学習指導要領。中学校では2021年4月から実施されます。
学習指導要領の改定により、どのような変化があるのでしょうか。そこで今回は、学習指導要領改定に伴う中学校の教育改革についてお話します。
新学習指導要領で示された三つの柱
学習指導要領は、時代の変化や子どもたちの状況を踏まえて、約10年ごとに改定されています。今回の改定では、どのような変化があったのでしょうか。
新学習指導要領では、以下の3つの力を育むことを目標としています。
<新学習指導要領で育成を目指す三つの柱>
■学びに向かう力と人間性
どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか
■知識・技能
何を理解し、何が出来るか
■思考力・判断力・表現力
理解していること、できることをどう使うか
これらの3つの力を総合的に捉えてバランスよく育んでいくことを目指し、各教科で改定が行われました。
新学習指導要領で期待されること
では、三つの柱で示される資質や能力は、どのように育まれていくのでしょうか。
新学習要領で重視されているのは、従来の「何を学ぶか」だけではなく、習得した知識や経験を、「どのように活かしていけるのか?」ということです。
学習内容をただ記憶するだけではなく、新しい内容を既存の知識と関連付けることで理解を深め、さまざまな場面に活かしていくことが期待されています。
アクティブ・ラーニングによる質的改善
新学習指導要領で変わるのは、授業の内容だけではありません。
新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」をアクティブ・ラーニングとして位置づけ、授業の質的改善を目指しています。
これは特定の指導法を取り入れることではありません。子どもたちが興味や関心を持って学びに向かい(主体的)、他者との交流により学びへの理解を深め(対話的)、知識を関連付けたり、情報を精査したりする力を育むことを目的としています(深い学び)。
こういった変化によっても、学びの内容・方法が変わってくることが推察されます。
新学習指導要領における変化について、ご理解頂けたでしょうか。
次回も、教育改革における変化点についてお話します。