中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の平田です。
「どうやったらやる気は出るのか?」
「やる気」を上げるために知っておくべきこと。
それは「やる気」はなぜ下がるのかということです。
今回は「やる気」をテーマに2回にわたって考えていきたいと思います。
そもそも「やる気」って何でしょうか。
学校や塾では勉強を頑張るけど、家ではやらない子。
テスト前は1日6時間勉強するけど、普段は全くやらない子。
数学は頑張るけど、英語は全くやらない子。
やる気が「ある」か「ない」か。
「やる気」という言葉だと0か100かという表現になってしまうので、
似たような言葉で「学習意欲」という言葉を使っていきたいと思います。
学習意欲とは、様々な行動(「漫画を読む」「テレビを観る」「寝る」等)の中から
自分で「勉強する」を選ぶことが出来る力のことです。
この「学習意欲」が高いほど自ら机に向かう時間が長くなるということです。
こんなに良いものはありませんよね。
では、どうやったら学習意欲を高くキープ出来るのでしょうか。
まずは、学習意欲を低下させないことです。
では、学習意欲を低下させる原因にはどんなものがあるのでしょうか。
・勉強が嫌い。
・授業が分からない。
・勉強に自信がない。
・自分は何をやってもダメ。
これらに共通するのは勉強への苦手意識です。
「自分にはどうせ出来ないんだ」と思ってしまう んですね。
これは「自己効力感が低い」とも言い換えられます。
「自己効力感」とは、「自分なら出来る!」と
自分で自分を信じてあげる気持ちのこと です。
そして、この「自己効力感」と「学習意欲」、深い関係があるんです。
例えば、小学4年生から6年生へと学年があがるにつれて、この「自己効力感」と「学習意欲」が
どんどん低くなるというデータがあります。
なぜでしょうか?
学年があがると勉強はどんどん難しくなります。
そうすると、普段の勉強やテストでバツがつくことが増えていきます。
それは少しずつ、子どもの中で失敗経験として蓄積されていきます。
失敗が増えるとだんだん自信がなくなります。
これが自己効力感の低下です。
そして、自己効力感が低下すると学習意欲が低下します。
するとどうなると思いますか?
もちろん、勉強からどんどん遠ざかっていってしまうのです。
そして結果成績が落ちる。そんな経験をしている子はたくさんいます。
そこで大事なのが、自己効力感を下げないように対策を練るべき です。
勿論毎回のテストで100点を取り続けることができれば問題ありませんが、それはなかなかできません。
次回は、自己効力感の維持の仕方についてお話ししたいと思います。