中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
個人指導専門塾 塾長の松田です。
前回は「ピンポイント行動」について解説をさせていただきました。
そして今回は当塾で力を入れている2つ目、「トレーニング」についてです。
前回をご覧いただいた方はお分かりになると思いますが、
人が何かをできるようにする時に大事なことは、
「何を身に付ければいいのか」です。
カンタンにおさらいをします。
何を身に付けるかということですが、例えば『数学』をできるようにしよう!といった曖昧なものではありません。
もう少し踏み込むと『計算を克服しよう』『文章問題を克服しよう』となると思いますが、
それでもまだまだ具体的ではありません。
『計算を克服するために何が必要なのか?』
ここまで掘り下げることが大事です。
そして、それをその人の【ピンポイント行動】とします。
ではその「ピンポイント行動」が分かればあとは身に付けるだけです。
そこで必要なのが【トレーニング】となります。
スポーツの技術にしろ学力にしろ身に付けるまでには3つの工程が必ず必要となります。
それは、
①学習(学ぶ)
②理解(わかる)
③定着(身に付く)
です。
1つずつ解説していきます。
まず①新しいことを学びます。
学ぶとは教えてもらうということです。
そして②教えてもらったことがどういった意味なのか?
なぜそうなるのか?理解します。
ただ理解しただけではだめなんです。
良く言われる、わかるとできるは違うということです。
最後に③身に付くまで何度も何度も繰り返す。
このサイクルでの“学習”が大切になるのです。
ここで子供たちの学習するときの環境のお話をさせていただきます。
環境とは、学校・家・塾、大きく分けると3つです。
私たちはこの3つは役割が違うと考えています。
学校では、新しいことを教える。
上記の①学習(学ぶ)に該当します。
ただし時間的にも抱えている生徒数的にも、それ以上はやはり難しいのです。
だから塾に通います。
そこからは塾によって変わってきますが、
ここから②理解(わかる)に入っていきます。
どういう意味かなどを子供に説明をして
「分かったかなぁ~」というところで2・3問やらせます。
ただそこ止まりが多いのです。
つまり2・3問やらせて正解していればそれを良しとして
先に進めてしまう先生も多いようです。
ただこの状態ではその時はできたかもしれませんが、
本当に身に付いたわけではありません。
そこで定着させるために必要な繰り返し学習、
当塾ではトレーニングと呼んでいますが、これが必要です。
例えば野球で言えば、投げ方が分かれば、
あとは何度何度も、毎日毎日、練習しますよね?
1回投げられたらOKにして試合に挑むということはないはず。
ここに焦点を置き、身に付くまで何度も繰り返させます。
つまり【ピンポイント行動】と【トレーニング】は
連動してこそ大きな成果に結びついてくるのです。
今後は、【ピンポイント行動】【トレーニング】、
また講師による【各科目の勉強のやり方】など
もっともっと具体的な中身に入っていきますので、
ぜひぜひお楽しみにしてください。