行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
こんにちは。個人指導専門塾の柵木です。
暦の上では春を迎え、寒さの中に陽の暖かさを感じる今日この頃です。
さて、今日は少し聞きなれない「自己肯定感」という言葉についてお話したいと思います。
「自己肯定感」とは自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられることです。
簡単に言えば生きる上でのエネルギーの軸となるものです。
日本人は比較的自己肯定感が低いと言われていたりしますね。
そして大きな特徴としては、この自己肯定感は高い時もあれば低い時もあるということ。
ふいに、ネガティブな思考が強くなってやる気がなくなる……なんてこともあります。
特に「皆に見られている状況」において、自己肯定感の低い人は力を発揮できないことが多いです。発言するときもうまく話せない、想定外の質問にあたふたしてしまう、といった傾向があります。
また、「自己肯定感が低い人は、物事を先延ばしにする傾向がある」というデータもあります。「どうせやってもうまくいかないから……」と理由をつけて先に延ばしてしまうのです。
自己肯定感が低いと行動に大きく影響してしまいます。
子どもも大人も、自己肯定感は高い方が色々得であると言えるでしょう。
ではどうしたら自己肯定感をめることができるのでしょうか。
実は、とっても簡単なことをするだけで自分に対してポジティブな気持ちを持つことができるんです。
1.睡眠をとる
例えば、ゲームや動画を見て夜中まで起きている子は睡眠が減ってしまいますよね。
実は睡眠不足の人は、ネガティブなことに反応しやすいというデータがあるのです。
睡眠がとれなかった場合は、仮眠するなどして少しでも睡眠の時間を確保しましょう。仮眠は 10 分から 20分程度で良いです。
2.歩く
なにそれ?と思うかもしれませんが、これはなかなか効果的です。
とても単純な話で「歩くことでポジティブな感情が高まる」のです。
気分が優れない、調子が出ないと思ったら、ウォーキングをしてみましょう。
10 分から 15 分程度歩くだけで良いです。すっきりして、落ち込んだ気持ちを切り替えることができます。
3.ストレスに感じることを書き出す
悩みや嫌なことは、それを忘れようとすればするほど、皮肉にも記憶に残ってしまいます。
忘れようとすればするほど記憶に残ってしまうというのは、脳のメカニズムなのです。
そこで、嫌なことをできるだけ具体的に紙に書き出すと良いでしょう。
メモするように書くことで、脳はわざわざ思い出す必要がないことだと錯覚してくれるのです。
また書くときは、ただ「腹が立つ」と書くよりも、「僕はこのテレビが終わったら宿題をやろうと思ったのにお母さんから勉強しろと言われて腹が立つ」のように書き出しましょう。
具体的に書くことで、脳は「何で腹が立ったのか」を繰り返し考えなくても良いという考えになります。
いかがでしたか。
簡単にできることばかりだったと思います。
生活のあらゆる場面で、自己肯定感が高いと、とても行動しやすくなります。
人と比べてしまったり、自分の嫌なところが頭から離れなくなってしまったら、一度どれかひとつでも良いので試してみてくださいね。