行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
前回は、自己肯定感と自己効力感の違いを含め、自己肯定感とは何かについてお話ししました。「なんだか自己肯定感が高いといいことがありそう」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、自己肯定感を高めるとどのような場面でメリットがあるのかについてお話します。
前回の記事をご覧になってない方は是非こちらもご覧ください。自己肯定感を高めよう①自己肯定感とは?
自己肯定感を高めるメリット ①積極的にチャレンジ出来る
自己肯定感が高い人は、たとえ失敗したとしても、「自分自身の価値が下がった」と感じたり、「自分は何てダメな人間なんだ」と自分自身を否定してしまうことがありません。
そのため失敗を恐れることなく、様々なことに挑戦していくことが出来ます。
年齢を重ねるにつれ、壁にぶつかることもあるでしょう。そんな時にも、自己肯定感が高ければ困難を乗り越えていくことが出来るのです。
自己肯定感を高めるメリット ②受験で役立つ
受験が近づいてくると、どうしても点数や成績の伸びなどを周囲と比べてしまって落ち込んでしまうこともありますよね。
勉強を通して自分を否定されたような気持ちになってしまうこともあるでしょう。
そんな時、自己肯定感が高ければ「人は人、自分は自分」とわけて考えることが出来るため、むやみに自分で自分を苦しめてしまうことがありません。
また、「自分なら大丈夫」と前向きに考えることができるため、勉強方法を工夫するなど「解決に向かう行動」を能動的に見つけて実践していくことが出来るでしょう。
自己肯定感を高めるメリット ③生涯の財産になる
自己肯定感は、何も受験に役立つだけではありません。実は、生涯にわたって良い影響を与えてくれる大切な力なのです。
自己肯定感が高い人は、自分のことはもちろん、人のことも大切に出来るため、積極的に人との交流が出来ます。
また、将来社会へ出てからも積極的に行動することが出来るため、評価されやすいと言えるでしょう。
いかがでしたか。
自己肯定感は、人生を前向きに生きていくための土台となる力と言えます。子どものうちから自己肯定感を高めておきたいですね。
次回は、自己肯定感を高めるために保護者の方が出来ることについてお話します。
◎参照
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト「子どもの生活と学びに関する親子調査 2017」結果速報、「勉強や目標が「自己肯定感」に影響-保護者や先生の働きかけで高められる可能性-」