中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回に引き続き、今回もやる気がでるアプローチ方法を紹介します。
今回は、思考アプローチについてです。
①思考アプローチ
【思考アプローチ】では、思考を切り替えることでやる気を引き出します。
以下で、くわしく解説していきます。
- 勉強をゲーム化する
- 失敗をポジティブにとらえる
- ToDoリストを作る
『勉強をゲーム化する』
「勉強をゲーム化って、どうやって?」と思った方もいらっしゃると思います。
勉強のゲーム化といっても、難しいことではありません。
「3分以内に勉強を始められたら、あなたの勝ち!」この言葉に、お子様はどう反応するでしょうか。
急いで勉強道具を用意する子もいるはずです。
「〇〇できたら、勝ち!」は競争心をくすぐる強力なワード。
前回の感情アプローチでお話しした『制限時間を決める』と共に使うのもいいですね。
『失敗をポジティブにとらえる』
計画通りに勉強ができなかった・思っていたよりも問題が解けなかった
上記のようなとき、やる気をうしなってしまいがちです。
これをポジティブに変換するとどうなるでしょうか。
- 計画通りに勉強ができなかった⇒計画を見直すべきということが分かった
- 思っていたよりも問題が解けなかった⇒伸びしろがここにあると分かった・重点的に勉強すべきところが分かった
上記のように、自分にとってプラスになると思うと、やる気の向上・維持ができます。
『ToDoリストを作る』
ToDoリスト(チェックリスト・やることリスト)については、以前から何度かブログでも取り上げてきました。
「ToDoリストを作ろう!」と思った時点で、まずはやる気が湧くはずです。しかし、間違った作り方をしてしまうと逆効果に。
ここからは、ToDoリストを作る際の注意点を見ていきましょう。
- すぐに行動できるような内容にする
- 難易度の低い内容にする
- 1項目を10~15分以内で終わる内容にする
- まとめて作らず、1日分ずつ作る
ToDoリストを作り始めたばかりのころは「5分机に座る」だけでも構いません。
大切なのは、確実に実行して“達成感を味わう”ことです。
また、難易度の低い内容や短い時間で終わる内容にするのもポイントです。
1つの項目が実行できたら、その都度チェックを入れるようにしましょう。
「やるべきことを達成した」といった積み重ねが、今後の意欲につながります。
リストのなかで優先度を決めるのも有効です。
これは「どれから始めればいい?」「次は何をやろうかな?」と迷ってしまって、手が止まるのを防ぐためです。
優先度は、番号でもいいですし、色で分ける方法でもいいですね。
項目を実行している際は、ToDoリストを目につかないところに置きましょう。
なぜなら、リストの他の項目に目が行ってしまい、集中力が途切れてしまうからです。
数学の問題を解いている途中でToDoリストが視界に入り「次は、漢字練習5つ・・・」となってしまうと、集中力を欠いてしまいますよね。
項目が終わった毎にチェックを入れる必要はありますが、勉強中は見えない場所に置きましょう。
さらに、1日の最後にお子様と一緒にToDoリストを確認、実行できたことを褒めてあげてください。
3回に渡ってお話ししてきた【やる気を出すアプローチ方法】。やる気の出し方は、それぞれのお子様で違います。
今回の記事を参考に、お子様に合ったアプローチ方法を見つけてくださいね。