行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
前回は、やる気を出すアプローチ方法の一つ【行動アプローチ】についてお話ししました。
お子様のやる気を引き出すために「勉強をしなさい!」「もっとやる気を持って!」といった言葉は禁句。
脳の仕組みを上手く利用して、お子様のやる気をアップさせましょう。
今回は、感情アプローチについてお話ししていきたいと思います。
①感情アプローチ
【感情アプローチ】とは、感情を盛り上げることでやる気を引き出すことです。
その具体的な方法を見ていきましょう。
- ご褒美を用意する
- 制限時間を決める
- やる気に満ちた人を見る
- ライバルと競争する
『ご褒美を用意する』
お子様が意欲をもって勉強に取り組むための方法として、最も効果的な方法の一つです。
好きな夕食・スイーツ・読みたい本・欲しかった漫画など、ご褒美を決めておくことで、お子様のやる気スイッチを押すきっかけになります。
とはいえ、お子様にとっての一番のご褒美は「親御さんに褒めてもらうこと」。お子様が少しでも努力をしたら、大げさに褒めてあげるのも大切です。
『制限時間を決める』
たとえば「〇時までに終わらせなければ、見たいテレビが見られない」となれば、お子様は一生懸命勉強に取り組みます。
制限時間があれば危機感が生まれ、やる気をもって取り組まなければいけない状況となるのです。
カウントダウン式のタイマーを利用するのも一つの方法。「30分にセットするから、タイマーが鳴るまでに終わらせてみよう」とお子様にお話しするのもいいですね。
※このときは、確実に終わる時間にセットしてください。また、タイマーが鳴る前に勉強が終わったら、お子様を褒めるのもポイントです。
『やる気に満ちた人を見る』
やる気に満ちた友達や同僚、後輩などと接したときに「自分も頑張ろう」と思った経験がある方も少なくないと思います。
やる気に満ちた人・高い意欲を持っている人に影響されることは、日常的にあることです。
お子様の友達じゃなくても、頑張り屋でいつも一生懸命な主人公がでてくる漫画やアニメでも構いません。
たとえばアニメなら、親御さんも一緒に見て「この主人公のこういうところが素敵だよね」「いつも一生懸命で、すごいよね」などと話すのもいいですね。
良い波動を生む人の行動や考えに接すれば、お子様のやる気を引き出すことにつながります。
『ライバルと競争する』
理想的なのは「自分自身をライバルとすること」です。
具体的には、勉強の時間や問題の正解数などを記録し、過去の自分を超えるように挑戦する方法などがあります。
また、他人をライバルにするのもいいですが、ライバルはお子様自身が決めてください。
間違っても「〇〇くん(ちゃん)にテストで負けないようにしよう」「〇〇ちゃん(くん)は、中学受験するんだって」などと言わないことです。
これは逆効果となり、やる気がなくなってイヤになってしまいます。
ライバルを決めるときは「負けたくないと思うお友達はいる?」などど、引き出すように問いかけましょう。
お子さまにとってのライバルがいるのであれば「応援しているから、一緒に頑張ろう」といった声掛けも大切です。