受験生の12月:後悔しない冬休みの過ごし方
こんにちは。個人指導専門塾の岡田です。
小学6年生のお子さんは卒業式が終わり、4月から中学生になることに胸を躍らせているのではないでしょうか。
新しい出会いや未知のものへのチャレンジが待っています。良いスタートをきりたいですね。
そこで今回は小学5・6年生のお子さんとその保護者の方に向けて、
「中学に向けて気を付けるべきこと」をお伝えします。
今、小学5・6年生のお子さんは、以下のキーワードが重要となります。
・2020年の教育指導方針の改革
・中学生ギャップ
初めに教育指導方針について。
2020年度から、小学5・6年生の授業のカリキュラムに、中学生で取り組むような英語の読み書きが必修化され、
思考力や表現力の養成を図るために国語や数学の問題に記述問題の割合が増えていきます。
その結果、従来のように「各単元の基本公式や語句を覚えたからテストの点数が取れる」という保障がなくなり、
その解答まで導いた理由や根拠を説明できるかどうかが重要視されていきます。
次に中学生ギャップについて。
中学生に上がり、生徒のみなさんが最も苦しむ時期が4月~8月です。
・中学の部活は学校によっては非常にハードになり、部活中心の生活になることで勉強の優先順位が下がってしまう。
・定期テストが始まり、数か月分のまとまった単元を2~3週間で復習しなければならないことに加え、膨大な量の課題が出される。
・英語は本格的な読み書き学習がスタートし、算数は数学となり各単元をより深く学習する必要がある。また、国語は2学年までの国語力がある前提で教科書が作られている、など各科目のハードルが格段に上がる。
この「中学生ギャップ」を経験することで多くのお子さんは勉強に対する苦手意識と挫折を味わいます。
また、8月までに何かしら対策を取らず放っておくと、
夏休み明けの9月には取り返しのつかない学力差が周りとできてしまいます。
こういった問題を打破していくためには、
- 勉強のルーティン化
- 保護者の方からの問いかけ
が必要となります。
勉強のルーティン化の為には、その子たちに沿った「コアタイム」を一緒に設定してあげましょう。
「この時間だけは絶対に勉強に関わる何かをする」約束事を小学生の内から取り組むことで、
中学生になっても自主的に机に向かう習慣ができていきます。
その時のポイントとしては、「絶対に負荷がかからない時間に設定すること」です。
極論、初めのうちは教科書を見開き2ページ音読する、でも構いません。
重要なのは毎日続けさせることです。
ハードルを下げた状態でスタートし、
勉強に触れることを習慣化させてから、徐々に学習時間や内容を難しくしていくことが理想です。
保護者の皆様からの問いかけとは、
お子さんがやっている宿題の内容から1問ピックアップして「この答えはどうやって出したの?その答えの根拠はある?」
というように問いかけてあげることです。
初めのうちは「なんとなく~」と答えてしまうことが多いですが、次第に自分の思考をアウトプットできるようになります。
中学生になり、新しいことにどんどんチャレンジします。勉強もその一つです。
中学校生活をより良いものにするためにも、まずは「今」にこだわり、やるべき勉強を定着させてあげてください。