中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の三井です。
夏休みも8月に入りましたね。長いようであっという間なのが夏休みです。
「夏休みで〇〇を克服するぞ!」と計画を立てていた子も、この8月上旬あたりで目標を見失い、中だるみしてきます。夏休み前に計画を立てていたご家庭では、
「この夏で〇〇をできるようにするって言ってたけど、どのくらいできるようになった?」
などと声を掛けてあげ、進捗のチェックと目標の再認識、再設定をしてあげてください。
さて、私たちの塾でも夏休みのうちに学年をさかのぼって苦手克服のために復習を行っていますが、授業中に生徒を見ていて気になった点があるので、
今回はそのことについてお話したいと思います。
それは、「計算が苦手な子は、計算の中に分数が入ってくると正答率が急に下がる」という点です。
そしてそのような特徴がある子は決まって約分や通分などの途中式を書かずに、頭の中だけで計算を行おうとしています。
過去にも途中式の大切さについての記事がありますが(途中式はなぜ大切なの?)
特に分数の計算では与式と途中式は絶対に必要です。
例えば
のような簡単な問題でも、途中式は絶対に書いてほしいです(特に小学生は)。
「このぐらいの問題なら頭の中だけで出来るから」とノートに答えだけを書いている子は、「途中式を書かない」という癖がついてしまい、
のような小数や帯分数が混ざった複雑な計算になっても、無理矢理頭の中だけで解こうとしてしまいます(これは実際に私の教室であった例です)。
この「途中式を書かない」という癖がついたまま中学生になると、
xやyなどの文字が入った分数の計算でも無理に頭の中だけで解こうとして、結局間違えてしまいます。
私達の塾では、分数で途中式を書かない子のためにこのようなシートを使っています。
このシートを使うことで、計算の途中式を書く型が身につきます。
特に小学5,6年生のお子さんには、今のうちにこういった習慣をつけておくと、中学生になったとき、苦労せずに済みます。
一度お子さんの計算問題の解き方に注目してみてください。