中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の柵木です。
6月も始まり、これから定期テストを迎える中学生、
すでに終えたものの6月末にまた期末テストを控えている中学生、どちらも気が休まらない時期ですね。
お子様は、テスト勉強はいつから始めていますか?
テスト範囲が出てから?そのようなお子様は非常に多いと思います。
そこで、中学校の定期テストに向けて普段やるべき勉強についてお伝えします。
テスト勉強と聞くと、一夜づけなど、とにかく直前で詰め込む子も多いですよね。
直前で確認するだけであまり勉強していないのに
テストの点がいい子、時々いませんか。うらやましい限り……。
ただ、直前に確認して点数をとれたとしても、
知識が頭に染みついていないので結局忘れてしまいます。
当然ですが、普段から勉強しているのが一番です。
テスト前、今からでもできるテスト準備が必要です。
少しだけ話が反れますが、
「エビングハウスの忘却曲線」、というものをご存知でしょうか。
簡単に言えば、人は1時間で54%、
「1日で70%近く忘れしまう」、というものです。
おそろしいですよね。
しかしこれには別の研究結果もあります。
実は、
「学習した24時間以内に復習を10分すると、記憶率が100%に戻る」というものです。
そして「1度復習した内容は、わずかな時間で元に戻すことができる」という結果も出ています。
さらにお伝えすると、
3 回復習すると短期記憶を長期記憶にしやすくなります。
そのタイミングと必要時間の目安がコレです。
・1 日以内に10 分
・1 週間以内に5 分
・1 か月以内に2~4 分
なかなか復習しなくて困っているんです、という保護者の方もいらっしゃると思いますが、
その日の授業を忘れ切らないうちに復習することにこれだけの意味がある、
ということをまずはお子様にお伝えしてあげてください。
さらに、その復習を定期テスト前に提出しないといけない
「学校のワーク」を使えば一石二鳥にもなります。
その日の授業次第ですが、1日にやる量は1ページに満たないこともあります。
テスト期間にはまだ入っていないこの時期、
何もしないのはもったいないでは実は済まないのです。
完全に忘れてしまってからでは、振り出しに戻ってしまうので、
短期間での復習ができなくなります。
そして、長期記憶になりにくくなってしまいます。
そんな中、ただ「勉強しなさい」と言うだけでは
なかなか子どもは机に向かってくれないでしょう。
そこで、
「なぜ勉強(復習)をした方が良いのか」
「なぜテスト期間ではない今、テストに向けて勉強しなくてはいけないのか」
という、勉強する理由や勉強したほうがいい根拠を伝えてあげるだけでも効果があります。
普段から予習復習を、とは言いますが、
復習はわずかな時間でもメリットが大きいです。
テスト直前に慌てるのではなく、少しの時間でもよいので
普段から進めていく習慣をつけていきましょう。