中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、教室長の丹下です。
中間テストの時期ですね!テストをこれからに控えている方は、必死で勉強している頃かと思います。
テストは当日まで必死に勉強することも大切ですが、もうひとつ同じくらい大切なことがあります。
それはテスト直しです。
テスト直しのやり方については前回の記事でご紹介しました。
今回は「中間テストのテスト直しをしたことで期末テストに成功した子のお話」です。
Tくんは数学が苦手で塾に来ていました。
途中式の書き方や計算の順序などかなり見直しをして、ようやく悪い癖も抜け、
自信が少しずつ持てるようになった頃、中間テストを迎えました。
テスト後塾に来ると、
「いつもよりできた気がする!」と笑顔で報告してくれました。
でも、いざテストを見てみると、自分が思っていたものより10点以上低い点数でした。
「なんで?もっと出来てたと思ったのに…やっぱり文章題が出来てなかったからかな…」
私はとりあえず基本問題だけ抜粋してもう一度解き直しをさせました。
「基本問題だけ印をつけたから、この中から間違えたものだけもう一度解き直してみて。」
解き直した問題は10問ほどでした。
すると、そのうちの半分、また間違えてしまいました。
ただ、T君の途中式を見るとやり方はあっているのです。
「どうしてだろうね」とT君の書いた途中式をもう一度一緒に見直しました。
すると、解き直して間違えた問題のすべてが同じようなケアレスミスで×になっていたのです。
「もしこの10問が本番でも取れていたら、あと10点は取れてたはずだね。そのとき見直しはできてた?」
「文章問題考えてたら見直しできなかった…」
「そうだったんだ。これすっごくもったいないよね。
これから見直しは必ずすること。テストの時だけではなくて普段の塾とか宿題からね。
そして、T君は計算のこの部分で間違えるくせみたいなものがついているから、そこで注意するようにしよう。」
次のテストこそ目標の点数をとりたい、とT君は見直しを徹底することを約束してくれました。
その後は、毎回復習として計算問題を授業はじめに5問は必ず行うようにしました。
毎回満点を取ることを目標にしました。
その為に、テスト直しで発覚したT君がよくやってしまっていたケアレスミスで点数を落とさないように、見直しをするようにしました。
家でも、毎週末テストの解き直しをしてもらい、80点以上まで取れるようになりました。
それを次のテストまで続け、迎えた期末テストではケアレスミスがなくなり、
点数も10点以上アップすることができました。
期末テストでは、中間テストの復習問題も必ず出されます。
新しい単元ばかりやって、前にやったことを全然覚えていないということがないようにしましょう。