中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、教室長の丹下です。
みなさん期末テストに向けてそろそろ勉強を始めているころでしょうか?
おうちでなかなか集中できず、ついスマホに手が伸びてしまったり、
保護者の方はそれを見て「勉強しなさい!スマホ取り上げるよ!!」と叱ってばかり・・・。
テスト前このような状況になっているご家庭はありませんか?
何も言わずに勉強に励んでくれれば…と思いますが、なかなか難しいですよね。
そこで今回は「勉強するの時のルールの決め方」についてお話します。
まず、前提として知っていただきたいことがあります。
それは、ルールとは子どもが勉強に向かいやすいようにするための方法であるということです。
子どもが勉強しないことについて保護者の方に不満があるままに、ルールを一方的に作ろうとすると、子どもの行動を禁止する内容ばかりになってしまいます。
「ゲームをしてはダメ」「遊びに行ってはダメ」
禁止事項ばかりでは、子どもはルールを守ろうという気持ちにはなりません。
ルールを作る時は、子どもがそのルールを守れた時のご褒美を一緒に考えるようにしましょう。
ルールを守る動機付けを作るのです。
例えば「ごはんが少し豪華になる」、「〇分ゲームをしても良い」などです。
ルールは、望ましくない行動を禁止するというよりも、望ましい行動をする仕組みを作るという考え方が良いです。
また、守ったか守らなかったかが客観的に見てわかるように、具体的な基準を設定することも大事です。
例えば、
「テスト勉強を○時~〇時までやる。」「一週間で数学を5時間以上勉強する」のように、時間を細かく決めたり、
「テスト3日前までにワークを3周終わらせる」など、期日を設けると具体性が増します。
基準を決めるのが難しいところですが、あまりにも高く設定してしまうと諦めてしまったり、やる気をなくしてしまいます。
“頑張ればできる”というラインを考えてあげることが大切です。
毎回のテスト前の様子から、この目安を一緒に考えてあげましょう。
もし、約束を決めてもちゃんと守れるか不安な場合は、ご褒美と同時に約束が守れなかったときのペナルティを作っておくのもひとつの手です。
大切なのは、約束事と約束が守れなかったときのペナルティを合わせて子どもに伝えることです。
ペナルティが後付けになってしまうと、「なんで?そんな約束なかった!」となり勉強から遠のいてしまいます。
このような約束事やルールは一方的に全て決めてしまうと、厳しすぎたり、基準が高くなりすぎる原因になります。
一緒にテストを乗り越える気持ちで、家族間で話し合いながら決めていくようにしましょう。