行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
前回は、小学校低学年の子どもたちが人間関係に関して抱えているストレスについてご紹介しました。
比較的自由である幼稚園、保育園と比べると、小学校の生活は今までとガラリと変わります。そんな小学校での生活にストレスを感じているお子様も多いと思います。
そこで今回は、ストレスを感じている子どもたちに対して、保護者の方が出来る対応方法についてご紹介します。
子どものストレス反応とは?
お子様がストレスを感じたとき、どのような反応をするでしょうか?
ストレス反応は大まかに以下の4つに分けることができます。
ストレスの要因で頭がいっぱいになる。不安になったり落ち着かなくなったりする。
イライラしたり憂鬱になる。
おなかが痛い、眠れない、など身体に症状があらわれる。
ものに当たる、手を出す、泣く、など行動にあらわれる。
小学校低学年の子どもは、大人と比べて言語化する能力がそれほど成長していないこともあり、自分の中の気持ちの変化に対しても捉え方が大雑把である傾向があります。
なので、ストレスに対する反応も、③のように身体的不調に置き換えられて表に出る、ということも少なくありません。
ストレスへの対応方法とは?
まずは子どもの話をよく聞いてみることから始めてみましょう。
子どもたちは否定されたり、自分が大切にされていないと感じると、強いストレスを感じます。
「つらい」と言えない環境が出来てしまうとさらなるストレスになってしまい、悪循環に陥ることも。逆に言えば、つらい気持ちになったときに身近な存在である兄弟や親に話を聞いてもらえるだけで安心できるものです。
お子さんが自分の状況を十分に言語化出来ない場合は、「行動観察」してみることをおすすめします。
例えば「おなかが痛い」という訴えが続く場合は、どのようなタイミングで腹痛を起こしているのかを見て、「こういう時におなかが痛くなるね、どうしたの?」と声かけをしてみるのです。
話を聞くときにはお子さんの話をさえぎらず、話し終えるまで待ってみましょう。お子さんの気持ちを「そうだったんだね」「大変だったね」といったん受け止めてあげてくださいね。
また、今後の解決策を考えるときは、子ども自身がどうしたいのかをよく聞いて決めることが大切です。
いかがでしたか。
普段から子どもの様子を見ておくことが、ストレス反応の発見に役立ちます。
お子様が自分の不安を言語化するのが得意でなければ、保護者の方はそれを急かすのではなく、「どういう時に不安になるのか」を一緒に考えてあげられる存在になれたら良いですね。