行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
保護者の方から特に多い質問、それは…
とにかく子供に集中力がない!!!どうしよう!!!
といった声です。
宿題をやっているかと思ったら、
すぐに他のことをしている!
やっと取り掛かってくれたと思ったのに、
すぐにリビングに来る!!
わが子は学校ではどんなふうに集中しているんだ?!
このような切実な相談をたびたび受けます。
そこで、まず初めにお伝えしたいこと、それは・・・
そもそも子供に、集中力を長く保てと言う方が難しいのです。
えっ!と思われる方も多いと思います。ですが、これが事実なのです。
くわしくお話をすると、
子供の集中力についてデータを取った研究があります。
その数値をみると、子供が集中力を保てるのは長くても15分弱が限度です。
そのような短い集中を繰り返しながら、
子供たちは勉強に取り組んでいます。
じゃあ、学校ではどう勉強しているの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
授業内では、考える、発言する、話し合うなど、
行動に変化をもたらせて緩急をつけているのです。
勉強をすごく集中して勉強できる子もいるじゃない??という方もいらっしゃるかもしれません。
それは、勉強を“楽しい!”と思えるから、集中できるのです。
時々、お子様のことを
「この子は本当に集中力がなくて・・・」
と仰る方もいらっしゃいます。
実は、集中力がないわけではないんです。
例えば、「ゲーム」「マンガ」「スマホ」、
何時間でもやり続けていられるのではないでしょうか?
好きなことに関して、子どもたちは驚異的な集中力を発揮します。集中できるんです。
まずは、この2点を振り返ってみてください。
・大人と同じ“ものさし”でみてませんか?
・勉強に“楽しさ”をもたらすような声掛けをしてますか?
確かに、集中力は短いかもしれない。
でも、提出物はきちんと出している。
ずっとだらだらと勉強しているかもしれない。
でも、宿題をこなそうと夜中まで頑張っている。
まず、できているところを見つけて褒めてあげる。
ねぎらいの声をかけてあげる。
それが勉強=楽しい!となるプロセスになります。
頑張っている子供たちに
保護者様ができるサポートは何なのか。
そのやり方をお伝えします。
おうちの人ができること、それは環境を整えてあげることです。
例をあげますと…
①勉強する部屋がきれいである。
②余計な遊び道具は目につかないよう、カーテンなどで隠してある。
③部屋が快適な温度になっている。
④辞書や教科書は、使いやすいようすぐ目の前に準備されている。
⑤使いやすい筆記用部を準備してある。
⑥時折様子を確認して、一言、本人の頑張りを認める言葉をかける。
逆にやってはいけないことは
①ゲームなど、誘惑が目につきやすい状態になっている。
②勉強するには快適ではない温度になっている。
③勉強用のものが取り出しにくい所にある。
④過度にお子様の様子をチェックしている。
⑤お子様の小さな頑張りを無視して、叱る。
子供も大人と同じで
「快適な勉強(仕事)のための空間で、気持ちよく作業を進めたい」
と感じています。
集中力を長く保つための手助けを、ぜひ保護者の方が率先して実施してあげてください。