行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
前回は、STEAM教育とは何か?についてお話ししました。
数学・科学・芸術・・・といった教科にとらわれず、横断的な教育がSTEAM教育です。
STEAM教育は、これからの時代を生き抜くため・社会問題を解決に導くために必要な教育であるといえます。
今回は、STEAM教育でどのような人材を育成しようとしているのか、STEAM教育の課題、の2つをみていきましょう。
STEAM教育で目指す人材とは?
STEAM教育では、どのような人材の育成を目指しているのでしょうか。
下記に挙げてみました。
- 文系・理系の枠にとらわれずに学習し、実社会で活かせる人材
- 科学技術の活用だけでなく、新たな変化を生み出す・社会的価値を創造する人材
- 想像力や表現力などの芸術的な感性(リベラルアーツ)を持った人材
また、STEAM教育では「一人で考え一人で表現する」というよりは「協調性や伝える力」も大切にされています。
対話性・主体性・意思決定の力を重要視しているのです。
学校で教わる勉強は、かならず答えのある問題です。
しかし、実社会においては「答えのない問い」や「まだ答えが分からない問い」もありますよね。
すべての物事には、かならずしも正解があるわけではありません。
それぞれの正解がある・考え方や捉え方によってたくさんの可能性が広がっていく・今はだれも答えが分からないけど、それを見つけ出すことができる、というのを学びチャレンジする人材は、これからの社会で重要です。
STEAM教育の課題
STEAM教育の課題として、以下のようなものがあります。
- 人材不足
- 授業編成モデル・学習プログラム・評価手法の不足
- 地域・家庭格差
- 教材の不足
STEAM教育の具体例として、真っ先に挙げられるのがプログラミング学習です。
また、タブレットやPCを使用した授業もSTEAM教育の一環といえます。
日本は世界の国に比べて、STEAM教育の環境整備が遅れています。
「STEAM教育に力を入れよう!」と文部科学省が言っていても、なかなか実践に結びついていないのですね。
人材不足や地域・家庭格差など、さまざまな要因が挙げられますが、一つずつクリアしてすべての子どもが等しくSTEAM教育を受けられるようにするのが喫緊の課題だと思います。