中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の坂口です。
3期制の中学校に通うお子さんは、定期テストが一段落したところでしょうか。
ですが落ち着いたのも束の間、今回のテストの反省を活かして次のテスト勉強に取り組んでいきましょうね。
「勉強は頑張りたいと思うけど、分からないことを先生に聞くのが苦手・・・。」というお子さんは意外と多いものです。
私の教室にも、積極的に質問出来る子もいれば、こちらから声をかけないと質問出来ない子もいます。
お子さんは、勉強していて分からない問題があった時に質問して理解出来ているでしょうか。
質問したいのに出来ない理由は、子どもによってそれぞれあります。
- 「こんなこと聞くなんて恥ずかしい」
- 「自分の力で解けないと意味がない」
- 「質問したら先生に迷惑に思われるかもしれない」
理由は様々ですが、そんなお子さんには「質問することは悪いことではない」ということをまず伝えてあげると良いです。
具体的には
「分からないところがあって調べてもよくわからなかったら、まとまってなくてもたまには質問してみるといいよ。」
「意外と簡単なところで間違えたのに、そういうミスにはなかなか自分で気づけないことがあるよ。そういうとき、質問してみると自分が間違えやすいポイントを見つけることが出来るかもしれないよ。」
などです。
その言葉をかけるだけで「質問しても良いんだ。」と勇気が湧いてきます。
また、質問することで学校の先生は「この子は勉強に意欲がある」と思ってくれます。
「意欲がある」ということは目に見えません。
なので、行動で示していくことが大切であるということを合わせて伝えると、
内申点をあげたいと思っているお子さんにはとても励みになります。
また、子どもの「質問する」という行動を増やしたいときは、質問できた時に褒めてあげると良いでしょう。
質問すること自体がめんどくさいと感じているお子さんには、このやり方が効果的でしょう。
ただ、ひとつ注意しなくてはならないことがあります。
最終的に目指すべきなのは「自立した学習ができる」ということです。
質問しなさすぎるのも不安ですが、一度質問しすぎる癖がついてしまうと
今度は自分で調べたり考えたりすることが出来ない子どもになってしまいます。
聞いたら簡単に答えが返ってくる、という状態は危険です。
なので、もし保護者の方が質問されたら、
答えを教えるのではなく「どうしたら答えにたどり着けるのか」を教えてあげましょう。
例えば、漢字の読み方が分からないと聞いて来たら「漢字辞典を使ってみようか」と言ってあげたり、
数学の子の問題が分からないと聞いて来たら似た問題を教科書の例題から一緒に探してあげたり。
今は出来なくても自分で解決する力が養われると、これから進学してより難しい問題に出会った時、
「どうしたら自分で解けるかな」という考え方が出来るようになってきます。
これこそ目指すべき勉強のやり方だと思います。
お子さんに質問されることがあったら、
この考え方を習慣に出来るような声かけをしてあげてください。