中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
目標を決めるのは、お子様一人ではなかなか難しいものです。
そこで今回は、前回に引き続き目標の立て方に関連して「保護者の方のサポート」についてお話ししていきますね。
「目標を決めよう」で決められる子は稀
「新しい年が始まったから、目標を決めよう」「今年の目標を決めて、紙に書きなさい」
と言っても、机に向かって自分で目標を立てられるお子様は、そう多くはありません。
しかし、お子様にやる気がないわけでも、面倒くさがっているわけでもありません。
「目標を決める」といっても、どのような目標をどんな風に決めれば良いのか、分からないのです。
そこで、親御さんのサポートが必要となります。
会話の中から引き出す
「今年は何にチャレンジしたい?」「今年頑張りたいことは?」「今年はこれが出来るようになりたい!と思うことはある?」
など、会話のなかから目標を引き出しましょう。(夕食のときでも車のなかでも、どんなときでも構いません。構えずいつもの会話のなかで、お話しできるといいですね。)
目標を決めるのは、机の上じゃなくても良いのです。会話をしながら一緒に目標を決めて、決まってから紙に書き出すほうが、お子様も目標を立てやすくなります。
そして、お子様の「こうなりたい」「こうしたい」を、達成させられるような行動目標を一緒に決めます。
たとえば、お子様が「漢字が苦手だから、できるようになりたい」と言ったら「漢字の苦手をなくすには、どうしようか?」「毎日少しずつ練習したら、得意になるかもしれないよ」などの問いや提案をします。
お子様自身が納得できる、頑張る意欲が湧くような行動目標を模索しましょう。
目標達成のコツ
行動目標が決まったら、紙に書き出しましょう。
そのときに、白い紙やノートなどではなく、気分が上がるような可愛い用紙・好きな漫画のキャラクター用紙などを用意してあげられるといいですね。
目標を決めること自体が“ワクワク”の要素ではありますが、目標を書いた用紙は、折に触れて見返して自分を鼓舞するものでもあります。楽しい気持ちになれるものが理想です。
保護者の方の「褒める」は最大のご褒美
挫折せず継続できるように、親御さんが褒めてあげることも大切です。
- 目標を決めた時点で褒める(〇〇くんが頑張ろうって思っているのは、お母さんも嬉しいよ!応援するから、一緒に頑張ろうね!)
- 1日ごと1週間ごと1カ月ごと、など定期的に褒める(今日も頑張ったんだね!1週間よく頑張ったね!1カ月も休まず続けたなんてすごい!辞めたいときもあったけど、一生懸命頑張ったのを知っているよ!)
- 結果が少しでも出たら褒める(算数の点数が良くなったのは、毎日頑張った成果だね!○○ちゃんが努力をしているから、漢字テストの点数が良くなっているね!)
その都度お子様を褒めてあげることで、モチベーションを維持しながら目標達成にむけて頑張れます。
「親が認めてくれる」というのは、お子様にとっての最大のご褒美です。
次への意欲を引き出しますので、出し惜しみせずに与えてOKです。一緒に決めた行動目標に向かって頑張りましょう。
今年一年がお子様にとっても親御さんにとっても、充実した素晴らしい年となるように、行動目標を決める参考にしてみてくださいね。