中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回2回に渡って、上手な作文の書き方についてお話ししました。
作文は読む人のことを想像して、伝わりやすい文章を書くのが大切です。
作文には、感想文・説明文・意見文・小論文・創作文がありますが、今回は小・中学生の皆さんが書く作文についてお話ししていきます。
シーン1.課題作文(感想文)
学校の宿題や提出物のような課題として与えられる作文を「課題作文」といいます。
「夏休みの思い出」「運動会について」「読書感想文」「中学生になって頑張りたいこと」などが課題作文ですね。
課題作文は、自分が一番伝えたいことや一番盛り上がったところに比重をおいて書くようにします。
音楽でいえばサビの部分、映画でいえばクライマックスの部分ですね。
難しい言葉や言い回しを使用しなくても大丈夫。自分なりの言葉で書きます。
さらに、このときの切り口も工夫してみると良いでしょう。
切り口とは“視点”のこと。物事は常に多面体ですので、さまざまな面からとらえられます。
それを自分なりの視点で書くと、特徴のある切り口で惹きつけられるような作文になりますよ。
シーン2.コンクール
小・中学生のみなさんのなかには、作文コンクールに挑戦するお子様もいらっしゃるかと思います。
- 募集要項を満たす
- 原稿用紙の使い方やルールを守る
- 誤字脱字をしない
といった点は、コンクール入賞のための最低条件です。基本的な項目なので、上記の点では他の子と差がつかないかと思います。
他の子に差をつけてコンクールで入賞するためには「説得力」と「独創性」が重要です。
自分にしか書けないような作文を書きましょう。
とはいえ、型破りな作文では印象は良くなりません。あくまで基本を守ったうえで、スパイスとしてオリジナリティを加えるようにするのがベストです。
また、説得力のある文章にするために、ソース(根拠)を記載する、順序だてて理由を述べる、といった方法も良いでしょう。
シーン3.受験
【中学受験:基本を大切に。基本事項は減点方式の可能性が高い。】
話があちこち飛ばないように、流れを明確にして書くと伝わりやすいでしょう。
どうしても文字数が少ない場合は、起承転結にこだわらなくても大丈夫です。序論・本論・結論の三部構成や結論・理由の二部構成を意識してみましょう。
【高校受験:結論を的確に。伝えたいことをしっかりとまとめると良い。】
高校受験での作文を書く際は、まず自分の考えを整理するようにしましょう。これは「結論」になる部分ですので、曖昧なまま書き進めてしまうのはNGです。
さらに、構成をしっかりと決めることで、スムーズに書き進められます。
作文の基本事項をしっかりと意識して書くのはもちろんですが、話し言葉ではなく書き言葉で書くクセをつけておくのも大切です。
例:でも⇒しかし、やっばり⇒やはり、なので⇒だから
うっかり書いてしまいがちな話し言葉。親しみを持ってもらうためには有効ですが、作文の場合は書き言葉で書くようにしましょう。
同じテーマでも、視点や言葉のチョイスによって印象が変わります。
また、自分のアプローチ方法によって、作文は自由に変化します。そう思うと「作文を書くのは面白い!」と思いませんか。
何度も書くことでより伝わりやすい作文を書けるようになってきますので、どんどんチャレンジしていきましょう。