行動科学で不安を和らげる!子どもが安心できる家庭のつくり方
こんにちは、個人指導専門塾の丹下です。
勉強していて「いつもと同じことを繰り返していてもダメだけど、何を変えたらいいのかわからない…」と悩む方は多いと思います。
「行動を変えれば結果が変わる」というのが行動科学の基本的な考え方ですが、「どんな行動に変えるか」が肝心です。
ただやみくもに行動すれば良いわけではありません。「良い結果に直接つながる行動」が何なのかを把握する必要があります。
そのような行動のことを「ピンポイント行動」と言います。
今回は、普段のやり方にピンポイント行動を加えたことで、テストの点数を20点上げることに成功した子のお話を紹介します。
K くんは、全科目の中で国語が 1 番苦手。
読解問題が特に苦手で、いつも時間が足りなくなって解答欄を埋めることが出来ない子でした。
それでも、国語をどう勉強したら良いかわからないし、本も読まないし、今から読んでも…
と運任せにしているところがありました。
そこで 、私はK くんに、国語を解くときは 以下の3 つのことを毎回やるように伝えました。
① 時間を測ってやること
② 本文は線を引きながら全文読むこと
③ 間違えた問題は、正しい答えを本文からもう一度探し赤線を入れること
時間を測ることで、いかに読むのに時間がかかっているのかを把握できます。
どれだけ時間を縮めなければいけないのかを知ることができ、「気づいたら時間が足りなかった」と空欄ができてしまうのを防ぎます。
また、線を引きながら読むことで、内容を理解しようと考えながら読むように自分に働きかけることができます。
そして、自分で大事だなと思ったところに線を引きながら読んでいくと、「何が書いてあるか忘れた」などで読み返す回数が減っていきます。
間違えた問題に関しても、ただ答えを写すだけでなく、本文から探し直すのが大切です。
国語は必ず本文の中に答えがあります。それを本文から見つけ直すことが、国語の間違え直しになります。
この 3 つを続けてもらい、1 番苦手だったはずの国語の読解問題を、今では自信が持てる科目にすることが出来ました。
どうやってピンポイント行動を見つけるか、が大切ですが、信頼できる学校の先生や塾の先生に聞いてみるのが良いでしょう。
聞くときのコツは、何を改善したいのかまずは自分の中で明らかにすることです。
「国語の読解」「算数の速さの文章問題」など、より具体的に聞いた方が、具体的で分かりやすいピンポイント行動を知ることが出来るでしょう。
ぜひ、そんな観点から自分の苦手を考えて、自分にとってのピンポイント行動を見つけてみてくださいね。