中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の岡田です。
前回は社会のテスト後に始めるべき勉強をご紹介しました。
(まだご覧になってない方は是非ご覧ください。→歴史の年号を覚える簡単な方法!)
今日は、教室であった成功例をもとに「効率的な理科の勉強法」をお伝えしたいと思います。
私の教室に、理数科目が苦手なTくんという生徒がいました。
1学期の期末テストもなかなか点数が上がらず、落ち込んでいました。
テストの解答をよく見てみると、理科で必要な語句や記述問題はばっちり正解していましたが
電流の計算問題のやり方が理解できていないことに気づきました。
なぜ計算のやり方が理解できていなかったのか原因を分析したところ、数パターンある公式の中のどれを使ったら良いか
分からなくなってしまうとのことでした。
そこで、まずはTくんにこのようなノートを作るように伝えました。
① 「オームの法則」やジュール、ワットの計算など、テストや入試に頻出される公式を全て書き出す。
② 書き出した公式をそれぞれ違うマーカーペンで囲い、(1)から順に番号を振る。
③ 学校や塾で使っているワークの解説を見ながら、電流の問題に付箋を貼っていく。貼った付箋に①で割り振った番号を書いていく。【例:(1)の公式が使われている問題の上に付箋を貼り、そこに(1)と書く。】
④ ①~③の作業を繰り返す。
このようなノートをつくっていくと、「このパターンの問題ならこの公式を使う」というパターンを考えることが出来ます。
Tくんには「今日は(1)と(2)の公式を使った問題にチャレンジしてみよう!」というように、
パターンの違いを意識できるようにトレーニングしてもらいました。この反復をを夏休みに継続していきました。
電流の公式の使い分けがだんだんできるようになったら、Tくんは電流に限らず圧力や化学式の問題など、
理科の様々な計算が必要な単元にこのやり方を応用していきました。
夏休み明けの実力テスト。
Tくんの理科の偏差値は、前回から7近く上げることができました。
理科の計算問題に悩まれるお子さんは、パターンを結びつけれずに悩んでいる場合が多いです。
この夏休み、是非このような勉強方法を取り入れてみてくださいね。